1 クイズ的発問
数回音読させてから、あるいは2時間目の授業辺りで、次のような一問一答式の質問をどんどんします。クイズの実践に関する留意点は
一問一答式クイズの留意点 | EDUPEDIA
- 作者の名前は?—–草野心平
- 作者の名前が漢字で書けますか?—–草野心平
- 冬の間、土の中で眠っていることを、何と言いますか?—–冬眠
- 何ヶ月ぐらい眠っていたのかな?—–3~6カ月。いろいろ出てきます。
- ↑ので、冬って、何月から何月?—–いろいろ出てきます。
- 「ケルルン、クック」は何回出てきますか?—–4回
- 季節はいつ?—–春・春の初め
- 水は?—–つるつる
- 風は?—–そよそよ
- 何の花が咲いていましたか?—–いぬのふぐり
- どんな花?—–できたら、実物・写真を用意して見せてあげましょう。
- 空には何がありましたか?—–雲・太陽
- 暗唱できる人!—–いれば、チャレンジさせて、できてもできなくても、おおげさにほめましょう。いなければ、「さあ、5分で暗唱できるかな?!」
2 もう少し読み取り(イメージ)を広げるための発問
・かえるが見たものは何ですか—–花、いぬのふぐいり、草、空、雲、太陽
ここで、「じゃあ、最初に見たものは」と聞くと、「太陽」が出てくることが多いです。ところが、最初に見たのが太陽かどうかは、分かりません。
「まぶしいのは、太陽ではなく、穴から出てきた時の外の景色のまぶしさだと思います。」
「いや、穴を掘っているときに差しこんできた外の光だと思います。」
などと、子ども達から新しい解釈が生まれてくるのが楽しいです。「どれが正しい」のではなく、「あなたのイメージはどれですか?」と、聞いてあげるのがいいと思います。
・水は?つるつるって、どんな水なの?
「光っている水」「雨上がりの泥水」「川だ」「池だ」
と、いろいろ出てくると思います。これは、「きれいに見える水」という方向で集約していくといいと思います。
・「いいにおいだ」は、何のにおい?
と、聞くと、直接的には「いぬのふぐり」が出てきますが、それで終わってしまいそうだったら、「それだけ?」と、聞き返してあげましょう。
「風の匂い」「自然のにおい」「雨のにおい」「草のにおい」
など、子ども達は様々なイメージを膨らませていきます。
・この詩の様子を、絵に表してみましょう。
かえる・水・雲・いぬのふぐり・風などが絵の中に書き込まれると思います。太陽も書きこまれるかもしれません。「近くにある者は何ですか?遠くにある者は何ですか?」と、聴いてあげると、雲が遠くにあることをつかめます。近景から遠景にかえるが視線を動かしていることも理解させてあげましょう。
・大きな雲はどちらに動いていますか?
「おおきなくもがうごいてくる。」から、自分の方に向かってきていることが理解できます。
・他に何が見えますか?
「友達のかえる」「サクラ」「風に舞うサクラのはなびら」「人間の子供」「草野さん」など、様々な意見が出てきます。
関連記事
春のうた~動作をつけて音読
春のうた~「ケルルン、クック」を通訳する
春のうた~発問例
も、是非ご参照ください。
コメント