「心を育てる学級経営を目指して」(立命館小学校 正頭英和先生)

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目次

1 はじめに

本記事では、「明日の教室」で行われた、立命館小学校の正頭英和(しょうとうひでかず)先生による“学級経営”についてのお話を紹介しています。先生の “バックワードデザイン”による、1年間の学級経営の考え方や、実践について説明していただきました。
詳しくは「明日の教室DVDシリーズ 第33弾」として発売されている「子どもが育つ授業&学級づくり」を購入されますとセミナーで実際に使った資料、ワークショップの様子などがご覧いただけます。ぜひ実践の参考にしてみてください。

紹介URL → http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_033.htm

なお、当DVDでは、第1部で伊藤邦人先生の「マニュアル授業からクリエイティブ授業への転換の仕方」、第2部で正頭英和先生の「心を育てる学級経営」を紹介しています。

  • ダイジェスト版はこちら→

2 講師の言葉より

「子どもたちに必要なのは 「子どもたちに必要なのは正解ではなく、納得解である。」

私たちは、子どもたちに正解を伝える努力はしても、納得させる努力は不足しているのではないでしょうか。特に学級経営という分野においては、不足しているような気がします。本講座では「体験」ということをベースに、子どもたちに納得させる方法を具体的にご紹介させていただきます。(以上引用)

3 心を育てる学級経営(68分)

『バックワードデザインで1年間の授業計画を』
バックワードデザインとは、ゴールから設計、計画していくことです。「バックワードデザイン」とは、ゴールから設計、計画していくことです。「逆向き思考」や「未来からの逆算」というような表現の和訳をすることができます。

通例では、年度の初めに「1学期(導入)~2学期(展開)~3学期(まとめ)」の流れを考えますが、バックワードデザインでは“結末から考える”ので、通例では、年度の初めに「1学期(導入)~2学期(展開)~3学期(まとめ)」の流れを考えますが、バックワードデザインでは“結末から考える”ので、「3学期、最終的にはこうなってほしい~途中 2学期にはここまで~そのためには、1学期の5月にはこれを…~4月には…」というふうに、計画します。

3学期最後の目標は、学年によっても異なるかと思います。6年生なら卒業式をどう迎えたいかというところに目標をおいてみるのもよいかもしれません。

4 先生の実践例

1学期に行うこと


1. いじめの徹底排除
2. クラスルール作り
3. 話し合いの価値観作り
「教師と子どもの価値観は、ずれている」ことを知っておかなければなりません。
仲間同士でずれていることを納得してもらうために、次のようなゲームを紹介しています。(ぜひDVDで続きをご覧ください)

『コンセンサス・ゲーム(consensus game)』(合意ゲーム)

コンセンサス・ゲームとは、出された問題について、グループ内で話し合い、全員で回答を導き出すゲームです。グループ内では多様な意見が出されますが、議論の過程で全員のコンセンサス(合意)を得ることを目的としています。

2学期にしていきたいこと (~リーダーを作っていこう~)

1. 丁寧な対応を
子ども同士が衝突してトラブルの絶えない時期こそ、一人ひとりに対して丁寧に話を聞き、対応することが重要になります。

2. 互いの個性を認める
正頭先生は、セミナーの参加者にジャガイモを配りました。手にした自分のジャガイモを覚えます。穴や黒ずみ、へこみなどを子どもたちの性格や性質、外見などに例え、「視線を変えれば、短所が長所に変わる」ということを子どもに身を持って実感させます。

3学期は総仕上げ(~ 6年生なら卒業式に向かって ~)

続きはこちらをぜひご覧ください。
紹介DVDのURL
→ http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_033.htm

5 講師プロフィール

正頭英和(しょうとう ひでかず)先生  

立命館中学校高等学校勤務を経て、現在 立命館小学校教諭。英語専科として小学校に赴任し、「厳しさ・楽しさ・やさしさ」が融合された教師を目指して、日々の教育活動に奮闘している。

6 シリーズ紹介

下記のURLでDVDをご紹介していますので、ぜひお手にとってご覧いただき、実践の参考になさってください。
「明日の教室」シリーズ →    http://www.sogogakushu.gr.jp/asunokyoshitsu/dvd_1.htm
KAYA シリーズ → http://www.sogogakushu.gr.jp/kayaDVD/main.htm
河内教員 SOYA シリーズ   http://www.sogogakushu.gr.jp/soya/main.htm

7 編集後記

まず個人をしっかり受け止めること、他人を認める寛容性を持つこと、それができればグループとして、学級として全員が育っていくという結末が自然に導かれます。

バックワードデザインの考え方で、自分の思考を柔軟にしてみることから始めてみたいです。
(編集・文責 EDUPEDIA編集部 丸山明美)

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