地図帳は見るもの?読むもの? ~シャカリキ社会科~(中村祐哉先生)

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こちらの記事は,広島県で教員をなさっている中村祐哉先生が,教育関連情報を提供するwebサイト「学びの場.com」にて連載されている「シャカリキ社会科」の「第3回『地図帳は見るもの?読むもの?』」の内容を,許可をいただき転載しています。

目次

1 「地図帳」は見るもの?読むもの?

「どういう意味だろう?」と思ってしまう様な見出しですが,読者のみなさまも一緒に考えてみて頂ければと思います。

国語科の教科書は「読む」と言いますね。社会科の教科書も「読む」と言いますね。

では,「地図帳」はどうでしょうか?

「地図帳を見てみよう」と普段何気なく使われることが多いと思います。「地図帳を読んでみよう」とはなかなか言わないですよね。私もなかなか言いません。私がここで述べたいのは,言葉の綾ではなく,実質的な意味として子どもたちに感じさせたいものです。

結論から述べるなら「地図帳」は「読むもの」であって欲しいと思っています。もっと正確な言葉を使っていくならば,「地図帳」から「読み取るもの」であって欲しいと思っています。教師は,単元の目標に沿って,その「地図帳」のページから

  1. どんなことがわかるのか?(海が近い・高速道路が走っている など)
  2. どんなことが想像できるのか?(人口が多いから消費地になっている など)
  3. 関連づけて考えられるものはないか?(人々の生活や産業 など)

をヒントとなる資料やデータと共に提示しながら,子どもたち同士で読み取らせる,そして考えさせる場を設定できるのが「地図帳」の効果的な活用と言えるのではないでしょうか。

2 実践の続き

この記事の続き,具体的な実践は、以下のURLでご覧になれます。
中村祐哉のシャカリキ社会科 ~第3回『地図帳は見るもの?読むもの?』~

3 実践者紹介

中村 祐哉 (Yuya Nakamura)

1984年,広島県生まれ。
教育学士。専攻は中学・高等学校社会科教育,都市社会学。

公立小学校 教諭。元上海日本人学校 教諭。
広島県国際理解教育研究協議会 研究部長。

大学を卒業後,22歳で公立小学校の教壇に立つ。以後,公立小学校教諭として勤務。
2012年,上海日本人学校へ赴任。上海日本人学校社会科副読本教材『上海』編集委員を歴任。
教育研究会講師(社会科教育・国際教育・ICT活用教育・学級経営論)として,自らの実践・研究・考察に基づいた教育実践事例発表や講話を行う。また,『社会科教育』(明治図書出版)をはじめとする教育雑誌,国際理解教育系機関誌や教育系ウェブサイト『Globaledu』(PortraitBOOKS.Inc.)・『学びの場.comー教育つれづれ日誌ー』(内田洋行教育総合研究所)のコラムや連載執筆,単著本の出版からラジオのゲスト出演までその活動は多岐に渡る。

趣味は,検定受験や国家資格取得。

著書

「上海の摩天楼を吹き抜けるビル風はどこに向かい北京の五星紅旗はどこにたなびくのか」ブイツーソリューション

「社会科教育3月号」明治図書出版

4 サービス紹介

内田洋行教育総合研究所が運営する『学びの場.com』は,教員や保護者の方をはじめ,教育に興味のある全ての方へのさまざまな教育関連情報を提供するWEBサイトです。学びの場.comホーム

5 編集後記

社会科で、ともすれば資料としての活用にとどまってしまう「地図帳」の本質を、学習指導要領をもとに解説しています。地図帳を最大限効果的に活用する具体的な方が、この実践の続きにありますので、ぜひご覧ください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 山下麻衣)

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