1 はじめに
本記事は、データに立脚して問題解決する能力を育むために、地域経済分析システム(RESAS:リーサス)を取り入れた授業モデルを提供しているRESAS for Teachersに掲載された高校対象の授業提案を紹介する記事です。この記事の作成で用いた学習指導案・授業スライド・ワークシートは、記事終盤のリンクからダウンロードし、ご活用いただけます。
2 指導案紹介
ここでは、以下の学習指導案から転載しています。実際の原稿もお読みになりたい方は転載元の学習指導案をご確認ください。
【学習指導案】『「観光ビジネスにおけるマーケティングの特徴」でのRESAS活用』
実施学年,教科など(以下転載・抜粋部分)
教科「商業」科目「観光ビジネス」
単元「観光ビジネスにおけるマーケティングの特徴」
単元の目標
観光情報の発信、観光キャンペーンの実施、対象となる顧客や顧客の居住地域などを踏まえたプロモーションなど実際の観光ビジネスにおけるマーケティングの特徴について扱い、具体的な事例を用いて分析し、考察する学習活動を取り入れる。
指導計画(全4時間)
・第1時 RESASを活用した情報収集
観光ビジネスの動向理解/RESASを活用した訪日外国人上位国の滞在スタイルや動向等の情報収集
・第2時 RESAS以外の情報収集・RESASとの関連付け
RESAS以外の活用/情報収集・共有・整理/顧客や顧客の居住地域にあわせたマーケティング事例(サービス、プロモーションなど)の理解
・第3時(本時) 情報に基づいた考察
RESASデータと他のデータの関連付け/来訪する外国人の仮定/資料の読み取り/訪日外国人を対象としたマーケティングの考察
・第4時 発表・情報共有
ワークシートにまとめたことの発表/情報共有、他者評価
単元で活用するRESASのマップ
- 観光マップ → 外国人訪問分析・外国人滞在分析・外国人メッシュ・外国人入出国空港分析・外国人移動相関分析
- 消費マップ→外国人消費の比較(クレジットカード)・外国人消費の構造(クレジットカード)・外国人消費の比較(免税取引)・外国人消費の構造(免税取引)
※それぞれのマップはこちらのメインメニューから選択してご確認ください。
使用教材
- 授業スライド
- 配布プリント(本時は使用しない)
※上記はこちらからダウンロードすることができます。
授業展開
3 転載元の紹介
RESASについて
地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房(デジタル田園都市国家構想実現会議事務局)が提供しているシステムです。自治体職員の方や、地域の活性化に関心を持つ様々な分野の方によって、効果的な施策の立案・実行・検証のためなどに広く利用されています。くわしくはこちら。
※他の授業モデルもご覧になりたい方はこちら。
転載した授業資料
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4 編集後記
RESASのWebサイトには様々なデータが紹介されています。これらのデータをそのまま教材として活用することはもちろんですが、今回の指導案のようにRESAS以外のデータと組み合わせて学習することで、より学習の幅を広げることができると感じました。信頼できる情報源であり手軽に閲覧することができるRESASを用いた学習は、社会に溢れた情報を的確に解釈し利用する能力を育成することに繋がるのではないでしょうか。
(編集・文責:EDUPEDIA 編集部 柳川悠月)
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