1 はじめに
こちらの記事は、現在、小学校で外国語活動を行っておられる、古賀真也先生の英語授業を取材したものです。古賀先生は「昔の英語授業が、単語を繰り返し反復するという授業であったため、子どもたちが英語に飽きてしまう」ことを踏まえ、授業に歌や踊りやゲームを入れて、現在、外国語活動を行っておられます。
今回は、そのような古賀先生が行っておられる英語授業を紹介します。
2 授業のねらい
- 子どもたちに、英語を覚えさせるではなく、英語に慣れ親しんでもらう
- 子どもの英語を好きな気持を育成する
- 子どもたちが、簡単な英語の挨拶ができるようになる
3 指導案
(1)あいさつ
①「Good Afternoon」 の発声練習
②子どもを1人あて、全員で「How are you?」と問いかける。その質問に対して、あてられた子どもは、英語で答える。その問に対して、全員で「Why?」とさらに質問する。また、その質問に対して、あてられた子どもは、日本語で理由を説明する。
(2)体の部分を表す単語
Head, shoulders, knees and toes (あたま かた ひざ ポンの歌)を歌い、体を動かしながら、単語が体のどの部分を示すのかを理解する。
(3)食べ物の単語でキーワードゲーム
①2人1組のペアを作り、机をくっつけさせる。
②机の真ん中に消しゴムなどを置かせる。
③食べ物が描かれたカードの中から1枚選ぶ。
④カードを1枚ずつ見せながら、全員で発音させ、③で選んだカードが出てきた瞬間、②で置いた消しゴムをどちらが早く取れるかを勝負する。
(4)子どもたちが作ったミニ絵本の発表
①各自、自分で作った絵本を練習する。
②2人1組のペアを作り、順番に練習する。
③4人グループを作り、②と同様に順番に発表する。
④約10人ほど、全員の前で発表する。
【絵本】
日曜日〜月曜日まで、各ページに食べ物が描かれており、食べ物の数が曜日ごとに増えていく。
【発表の仕方】
子ども:「On 曜日,I eat 食べ物。」を日曜日から始める。
火曜日は、「On tuesday ,I eat three apples」となる。
発表している以外のみんな:食べ物の数に合わせて「Yummy !」を言う。
火曜日は食べ物の数が3つなので、「Yummy !Yummy !Yummy! 」となる。
4 授業作りのコツ
- テンポよく授業を進める
- 笑顔で子どもたちと接する
- なるべくわかりやすい英語で話す
(食べ物の単語でキーワードゲームをしておられる古賀先生)
5 実践者紹介
古賀 真也(こが しんや)
埼玉大学教育学部卒業。大阪府池田市公立小学校勤務。
中学校と高校の英語の教員免許を所持している。「学級担任が進める英語 」をテーマに、小学校英語の研究を進めている。(2014年8月時点)
6 編集後記
子どもたちが、生き生きと楽しそうに英語の授業に参加していました。歌を歌ったり、体を動かしながら、または、ゲームをしながら英語を学ぶことで、子どもたちが英語をどんどん好きになっていっていると感じました。英語授業作りに悩んでおられる先生方に、ぜひ実践していただきたいと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 愛田祐希)
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