1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
いろいろな四角形について学習している。4年生までに正方形や長方形について学んできた。5年生では、台形・平行四辺形・ひし形などいろいろな四角形について学ぶ。今回は四角形と対角線の関係について学んだ。
まず四角形の頂点の頂点を結んだ線を対角線と呼ぶことを教えてから
2本の対角線で、いろいろな四角形を作ろう。
対角線に見立てた12cmと9cmの細長い画用紙を配り、その辺の端を結んで四角形を作った。
子どもたちが作ったのは特別な呼び方のない一般的な四角形であった。
次に対角線の交わり方に注意しながら四角形を作ってみた。
2本の対角線を組み合わせて台形(平行四辺形、ひし形、正方形、長方形)を作るには、対角線をどのように組合せからいいのだろう。
対角線の交わり方に気をつけて四角形を作っていた。
対角線の長さや交わらせ方によって、指定された四角形ができたりできなかったりする。
対角線の交わり方が垂直かどうか、交わった点からの長さが等しいかどうかに気をつけながら、形作りをした。
形ができたところで、対角線の交わり方や交点からの長さについてまとめた。
できた四角形と対角線の関係をまとめよう。
3 プロフィール
静岡県教育サークル
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
5 編集後記
台形や平行四辺形などの具体的に名前のついている四角形を学ぶ前に、四角形と対角線について実際に手を動かして学ぶことで、よりその後の学習に入っていきやすくなると思いました。また、進め方も丁寧に順序立てられていて、スムーズに台形や平行四辺形の特徴をおさえた学習が出来ます。分かりやすく、実践しやすい実践例だと思います。ぜひ、ご活用ください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 大堀彰華)
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