育てて遊ぼうヘチマ3~ヘチマ水を作ってみよう~(シリウス)

GOOD!
1662
回閲覧
21
GOOD

作成者:横山 尚人 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

今年はたくさんのヘチマができました。苗植えをする前に、十分土づくりをしたのがよかったのかもしれません。よい農家は土を作ると言われています。見えるところよりも見えないところのあり方が大切なのは、人づくりも同じです。さて育ったヘチマをもとにヘチマ水を作ることにしました。

ヘチマ水のつくりかた

1.ヘチマ水をとる

  1. 地上から伸びたとき、50cmくらいのところをカッターで切る。
  2. 空のペットボトルに茎の上部を10cmほど差し入れる。
  3. 虫、ゴミなどが入らないように、ペットボトルの口のところに綿を詰める。
  4. 雨水が入らないように、ペットボトルの回りをアルミホイルで巻く。
  5. ヘチマの根元にたっぷり水をかける。
  6. とれたヘチマ水は傷みやすいので、新聞紙などで日かげを作っておく。
  7. 翌日、別の入れ物に移し変える。冷蔵庫で保存しておく。
  8. 2~3日は、ヘチマ水がとれるので、もう一度ペットボトルをつける。とれる量は日ごとに減っていくが取れる。

※ ヘチマ水は葉が青々としているものの方がよくとれます。10月中旬、ヘチマの実の収穫後にもヘチマ水はとれるらしいです。

2.材料を用意する

  • ヘチマ水
  • ホウ酸
  • グリセリン
  • エタノール
  • ろ紙(コーヒーフィルタ)

<配合の割合>
 ヘチマ水:1リットル
 ホウ酸:10g
 グリセリン:160g
 エタノール:200ml

3.ホウ酸、グリセリン、エタノールを混ぜる

  1. ヘチマ水にホウ酸を入れて弱火でアルコールランプで温める。
  2. 沸騰後、温度が50℃になるまで水を冷やす。
  3. グリセリンを入れてよくかき混ぜる。
  4. 十分冷えたら(30℃)エタノールを入れる。
  5. ヘチマ水をきれいにするためにろ過する。

子どもたちが家からきれいなびんを持ち寄り、できたヘチマ水をそれに分けました。とても満足そうな顔をしていました。できあがったヘチマ水をおそるおそる顔につけたりして「ほんとだ、つるつるしている」という声があがりました。

このヘチマ水を作るにあたって、こんなエピソードがあります。
  
  ~取ったヘチマ水をどうしたいですか?~
  
   1.とってそのまま。自分たちで使う。
   2.家の人にプレゼントする。
   3.バザーで売って、そのお金でパーティーをする。

私の予想では〈ふれあいバザーで売って、そのお金でパーティーをする〉という意見が1番多いのかな?と思っていましたが、最も支持されたのは〈家の人にプレゼントする〉でした。そのため急遽きれいなびんを集め始めました。

「せっかく取ったんだから、自分たちで使ってみたら?」と声をかけてみると「えー、化粧を使うのはおばさんなんだよ」「そんなことしなくても、私たちはつるつる(と両頬を手で撫でる)」など強気の発言がありました。ともあれアルコールランプ、白い粉(ホウ酸)、温度計、ビーカーなどを使ってつくったわけですが、化粧会社の研究員になった気分だったことでしょう。家の人に手紙を書いて、できたヘチマ水をプレゼントすることにしました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

ヘチマを使った全4回の授業の第3回目です。いかがでしたか?

植物から製品をつくる実践でした。化粧水という身近なモノを自分でつくりだすことで、子どもたちのやりがいも大きかったのではないでしょうか。

また、つくったヘチマ水の使い道を子どもたちが決めるところに、この実践のさらなる広がりの可能性があると思いました。やり方次第でいろんな授業にアレンジできそうですね。

今回は〈家の人にプレゼントする〉ことになりました。親御さんにも授業で行っていることなどを知ってもらうことができ、家庭との関係を築くにも最適ではないでしょうか。

いよいよ次の記事が最終回です。

<関連記事のご案内>
  「育てて遊ぼうヘチマ1」~こんなところにヘチマ~(シリウス)
  「育てて遊ぼうヘチマ2」~ヘチマのつるは、どっち向き?~(シリウス)(前の授業)
  「育てて遊ぼうヘチマ4」~ヘチマのお店やさん繁盛記~(シリウス)(次の授業)

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 横山尚人)

コメント

コメントはまだありません

    より良い実践のためには、あなたの励ましや建設的な対案が欠かせません。
    ログインして、ぜひコメント欄をご活用ください。