「学ぶ」は「まねぶ」

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

1 真似をしながら吸収する

「学ぶ」という語の元の意味は、「まねぶ」だったと言われます。
「真似をする」も重要な学習の形です。
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「分かる」は「分ける」 も姉妹記事です。是非ご参照ください。

教師の範唱に追従する。教師の動作を真似る。友達のいいところを見つけて真似る。そんなふうにして子供たちは学習をしていきます。

真似では独創性が育たないという教育論もあると思います。確かに、オリジナリティを大切にすることは、重要だと思います。

では、真似はいけないかと言うと、そんなことはありません。有名な芸術家や科学者、スポーツ選手なども、先人を真似ながら吸収し、そこから独創性を生み出していったという例は枚挙にいとまがありません。ゴッホは浮世絵から大きな影響を受けていますし、初期のビートルズはモータウンのコピーをしていました。
「個性が大事」という風潮が強い時期があって、真似はいけないという考えが広まっていたことがあります。「真似はいけない」という考えに押されて真似をさせることに躊躇する必要はないと思います。教師や友達、または教材を真似ることによって、子供たちも力を伸ばします。手本を見て書写をすることなどは、まさに「まねぶ」です。

・そっくりに真似するように指示する。
・難しそうであれば、少しずつに分けて。
・少しずつ分けた上で、何度も同じところを繰り返します。
・少しずつ変化をつけながら易しいことから、難しいことへと進んでいきます。

子供は真似をすることが大好きです。そして、子供には柔軟性が備わっているため、真似をすることが得意です。特に体育の場面で気が付くことが多いのですが、人の動きを見て、すっとそれを真似て自分のものにすることができる器用な子供が必ずいます。

2 「そっくり」からオリジナリティ」へ

集中してそっくりに真似をしようとすると、観察力が育ちます。例えば、リコーダーで「先生と同じ音を出してごらん」などと言ってやると、教師の演奏を一生懸命聞いて、どうすると同じになるのかを強弱や長さ・音色を調整しながら思考錯誤をします。そうして同じになったときに、今度はどうすれば先生よりいい音が出るのかを考えることができるのです。先人に追いつき、先人を超えることにトライすることを通じて子供たちは大きく成長をしていきます。そういう意味では、教師が手本を見せることができるというのは大きなアドバンテージだと思います。
もし、教師が手本を見せることができないのであれば、子供の中から上手な子供を見つけ、前に出して、真似をさせてもいいと思います。

最初は真似であっても、そのうち子供たちはオリジナリティを生み出し始めます。その時を見逃さずに、大いにほめてあげるといいと思います。
注意しなければならないのは、真似が苦手な子供、真似が嫌いな子供がいるということです。真似ができないからと言ってあまりそんな子供を責める必要もないと思います。もしかしたらそんな子供は強い個性を持っていて、将来大物になるかも知れません。
一人一人の子供の特性を見ながら、上手に「真似ぶ」ように力を引き出してあげましょう。ずっと真似ばかりではオリジナリティが育たないかもしれません。例えば、図工の時間に毎回模写をしていてもあまりオリジナリティを育てることはできないと思います。
時には模範を見せて真似をさせ、時には何も見せずにいきなりオリジナリティを求める。大切なのは教師のバランス感覚です。

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