誰でも楽しく防災を学べる「にげろ!あにまるず」とは!?【防災教育実践特集〜第1弾〜】

GOOD!
765
回閲覧
6
GOOD

作成者:  かこ (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

2020年3月20日に開催予定であった、NPO法人ROJE・災害と教育事業部わたげプロジェクトのイベント「防災教育実践交流会2020・春〜多様な防災教育の在り方を知り、考える〜」が昨今の新型コロナウイルス感染症の全国的な流行を受け、延期されました。そこで、参加予定だった方の防災教育実践をいくつか、EDUPEDIAにてご紹介いたします。今回ご紹介するのは「めいなん防災ジュニアリーダー」(兵庫県立明石南高校)の実践です。本記事では、楽しく防災について学ぶことができるゲームをご紹介します。

【関連記事】
カードゲーム「クロスロード」で新たな防災の知識を得よう!【防災教育実践特集~第2弾~】

2 組織紹介

めいなん防災ジュニアリーダー(MRDP)は、2013年に兵庫県教育委員会教育企画課の「中・高生防災リーダー育成事業」という企画により、5名の生徒で始まりました。学校の授業や生徒会活動、部活動などではなく、有志生徒によって運営されている高校生の自主防災組織です。活動のコンセプトは『「土手の花見」— いつでも、どこでも、だれでも —』であり、災害発生直後に動くのは被災者自身であり、特別な人ではないのだという「自助」「共助」の考えに基づくものです。現在、「絆〜地域で繋がる防災〜」をテーマに地域で防災イベントを実施したり、被災地支援を行ったりといった活動をしています。

3 楽しく防災を学ぼう「にげろ!あにまるず」

今回は実際に学校でも取り組むことができるゲーム「にげろ!あにまるず」を紹介します。「にげろ!あにまるず」はめいなん防災ジュニアリーダーのメンバーが2018年に考えたゲームで、高齢者から子どもまで楽しみながら、いざというときにどのように逃げればよいかを学ぶことができるようになっています。「にげろ!あにまるず」には体験型とボードゲーム型があります。体験型のゲームは地域の防災訓練で実施されました。

<ゲームの詳細(体験型)>

【用意するもの】
マットor布団、低い平均台等の障害物、懐中電灯、サランラップ、非常食等の避難グッズ、アイマスク

【ゲームの流れ】
①4〜5人で1グループになる
(このうち1人は必ずアイマスクを付けて「視覚障害者」の役割をする。)
※くま、うさぎ、ひよこの3グループを作る
   ↓
②体育館のマットに仰向けに寝た状態でスタート
 (寝室で寝ているという設定。)
   ↓
③緊急地震速報が鳴る
   ↓
④頭を押さえてしゃがむ


   ↓
⑤音が止んだら避難グッズ置き場で避難生活に必要な10品を選んでリュックに入れる
 (同じものが2個ずつあるので注意。同じものは選べない。)
 ※ここまでで1分以内。1分を超えたら家屋が倒壊するという設定。


   ↓
⑥障害物をクリアしながらゴールに向かう
 ※スタートからゴールまで3分以内。3分を超えたら津波が来るという設定。


   ↓
⑦全グループがゴールしたら、自分のグループが選んだ避難グッズ10品について理由を説明する
   ↓
⑧「まとめ」をして終了
※「まとめ」で話す内容はこちら

〈ゲームの詳細(ボードゲーム型)〉

【ゲームの流れ】
①ゲームの進行役を決める
   ↓
②3人〜4人で1グループになる
 (3人の場合の役割:足が不自由なおじいさん、お母さん、私
 4人の場合の役割:足が不自由なおじいさん、お母さん、私、赤ちゃん)
 ※くま、うさぎ、ひよこの3グループを作る(1チームや2チームでもゲームは可能。)
   ↓
③進行役がゲームの説明をしてスタート
   ↓
④進行役「地震が起きました」
   ↓
⑤椅子から降りて頭を押さえてしゃがむ
 ※省略可
   ↓
⑥進行役の合図で10枚の避難グッズカードから5枚選ぶ
 ※ここまでで20秒以内。
   ↓
⑦早く選んだチームから順にサイコロを振る
   ↓
⑧先に5のマスに着いたグループから避難経路(海沿い、山道、ふもとの町)を選ぶ
 ※他の家族と同じ道は選べない。
   ↓
⑨☆印の付いたマス(休み、戻る)に来てしまったグループは〇✕クイズに答える
 (正解したらそのまま進み、不正解だったら「休み、戻る」に従う)
〇✕クイズはこちら
クイズ前半
クイズ後半
   ↓
⑩全グループがゴールしたら先着グループから順に持ち出した5品について理由を説明する
   ↓
⑪進行役が「まとめ」をして終了。
※「まとめ」で話す内容はこちら(体験型と同様)

4 「にげろ!あにまるず」に込められた思い

「災害への備えの大切さを知ってほしい。」めいなん防災ジュニアリーダーのメンバーのそんな思いから作られたのが「にげろ!あにまるず」です。「にげろ!あにまるず」は、おもしろくなければ伝わらない、楽しくなければ続かないという考えのもと、作られたのです。現在、「にげろ!あにまるず」はすでにいくつかの中学校、高校そして社会福祉協議会や地域のボランティア団体等からオファーが来ています。ボードゲーム型の「にげろ!あにまるず」を100部作成して明石の小学校や自治会に配布して広めていく計画です。なお、ボードゲームについては現在「にげろ!あにまるず」で避難所にたどり着いたあにまる一家が避難所で起こる様々なトラブルに対処していくというゲームを作成中です。

5 関連記事紹介

カードゲーム「クロスロード」で新たな防災の知識を得よう!【防災教育実践特集~第2弾~】

6 編集後記

防災教育というと多くの人は避難訓練を想像すると思います。しかし、実際には避難訓練の他にも楽しく防災について学ぶことができるゲームもたくさんあります。今回ご紹介した「にげろ!あにまるず」もその1つです。先生方が防災教育を考える上で、少しでも本記事がお役に立てたならば幸いです。
(編集:EDUPEDIA編集部 加古)

コメント

コメントはまだありません

    より良い実践のためには、あなたの励ましや建設的な対案が欠かせません。
    ログインして、ぜひコメント欄をご活用ください。