1.1 はじめに
本記事は、建物の総合安全性と快適な居住空間をテーマに研究をしている日本女子大学石川孝重研究室によって執筆されました。「総合的な学習の時間」で行う防災教育として、特に小学校高学年生を対象とした実践を紹介しています。
下記のURLから基の実践をDLし、教材として使用することができます。
1.2 学習のねらい
今まで学んできたことや、新たな知識を自ら学ぶ意欲的な姿勢を作り、また自分の言葉で表現し、自分だけでなく家族を地震から守ろうとする気持ちを育てる。
1.3 児童の思考
学んできた知識を多くの人に伝えたい。新しい知識を学びたい。
1.4 学習のながれ(14〜16/16時間)
1.5 必要なもの
A4用紙、筆記用具、マジックなど。
1.6 学習内容の詳細
(1)本日の学習について知る
今まで学んできたことや、また新たな知識を学び、家族に知識を伝えていこうということを伝える。
(2)防災新聞の作り方の説明
自ら意欲的に学びたいと思うテーマを決め、共通したテーマを持つ児童同士がチームを組む。 新たな情報を探す際に、防災についての資料は図書館では見つかりにくいことがあるので、インターネットを使用したことがあるなら、2時間目は全員パソコン室で防災について調べるようにしてもよい。調査や製作の時間が足りない場合は宿題とする。
(3)防災新聞製作の計画
○防災新聞計画書を全員に配布する。
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○チームごとに共有。
チームごとに、具体的にどのような内容について調べるのか、また調べる媒体や、いつ調べるかなど発表までの計画を立て、共有する。
(4)防災新聞の発表
○各チーム発表を行う。
チームで作った新聞をコピーして少なくともチームのメンバーには配布する。発表時A4の用紙では見にくいので、全員分コピーをするか、拡大コピーをしておく。
(5)今までの学習のまとめ
この授業全体のテーマ(地震が起きたときに命を守るために必要な知識・技術を学び、今から出来ることを自ら考え、家族など大切な人にその情報を伝えていこうとする心を育てること)を達成できたか、家族と共に地震について授業と共に終わりではなく、考えていこうということを伝える。
○ワークブックを回収する。
1.7 学習指導案
1.8 ワークブック
児童に配布し、授業の展開を補足するためにお使いください。
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1.9 編集後記
防災新聞作りは、今まで学んだことの総まとめになります。総合的な学習の時間のねらいをみたすために重要な内容であるため、ぜひ取り入れるようにしてください。「家族を守る」という明確なねらいがあるところが魅力的です。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 齋藤千秋)
1.10 協力団体紹介
日本女子大学家政学部住居学科 石川孝重研究室
建築物の構造安全や防災、住教育を専門とする石川孝重教授の下、建物の総合安全性と快適な居住空間の確立をテーマに、建築物の設計や性能、安全性、防災のほか、建築法規、建築物の維持管理まで、多岐にわたる研究を行っている。
また、研究成果の情報発信や防災教育の普及にも取り組んでいる。
●今回ご紹介した内容はこちらをご参照ください
http://p.tl/0fdM
●石川孝重研究室に関する情報はこちらをご覧ください
http://p.tl/xLH2
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