わたしのせいちょう~友達が大きくなるまで

展開

友達の小さな頃を知ろう 

  • ぼくと似ている
  • ここのところは違うね

自分と似ているところや違うところがありましたか 

自分の小さな頃との違いを感じながら、友達の話を聞いてほしい

単元の考察及び今後の課題

(1)教材のあり方について

① 子供の生活に根付いた身近なものであったか
 本単元「私が生まれてから」は,自分の家族や自分の誕生から現在までを振りかえる学習である。学習を進めていく上で,自分のことについて両親や家族から話を聞いたり,赤ちゃん時代や幼稚園時代についてアルバムを見て調べたりする活動が必要不可欠になってくる。このような活動を行いながら,自分の歩み(自分の歴史)に対する認識を深めていくのである。学習の中では,常に自分及び自分の家族について調べていった。そのため,児童は自分の生活の中から学習を進めていくことができた。

 しかし子供同士のかかわりという面から見た場合,本単元はこの子供同士のかかわりが少ない。何故なら,本単元で調べていくことは常に自分のことであるからである。子供同士のかかわりがあるのは,第13・14時で「友達が大きくなるまで」という活動が唯一あるのみである。これだけでは,単元全体に個人学習的な要素が強くなってしまう。従って,もっともっと子供同士のかかわりを単元の中に組んでいくべきだと考える。具体策としては,単元の中に自分のことについて調べてきたことのミニ発表会を入れたり,今のクラスの友達と幼稚園・保育園時代にどんなことを一緒にやったかを思い出させる活動が考えられる。

② 子供の欲求・意欲にそったものであったか
 自分の赤ちゃん時代にどんなことがあったのか,自分ではもう忘れてしまった出来事の中で,親にとっては忘れることのできない出来事を尋ねることは,やはり子供にとって興味・関心があったようである。特に,命名の理由や自分が生まれて初めて親から話しかけられた言葉などについては多くの子供が知りたがったこのことは,本当に自分が親に大切にされているのだろうかという疑問,自分が親にとってどのような存在であるのかを確かめたいという欲求に関係があると思われる。従って児童たちも意欲的に授業に取り組んだ。自分が赤ちゃん時代に使ったものをどんどん教室に持ち込んできた。子供たちが持ちこんできたものは,服・帽子・靴・お人形・おしめ・天井でくるくる回るオルゴール・粉ミルク・離乳食などである。中には粉ミルクをなめたり,お人形で遊びながら赤ちゃん時代に浸っていた子もいた。

 指導計画の中では,第3・4時の「家族新聞を作ろう」は必要ではなかったと思われる。単元全体を通して自分の歩み(自分史)についてのみ調べさせればよかったと考えている。また第11,12時で双六作りをしたときでは,事前に双六とはどんなものであるかもっともっと紹介をするべきであると考える。良い双六の見本を見ることによって,子供は想像を膨らめ「こんな双六を作ってみたい」「こんな工夫をしよう」と考えるのではないだろうか。そこで,何か作品作りをする前には,子供の見本とのなるような良い作品の紹介が必要であると考えられる。

③ 問題解決活動を含むものであったか
 何かを作ろうとするとき「どうしたら上手にできるか」「どんな材料がいいか」と子供は考える。本単元では,新聞作り・本作り・双六作りの中でそのことを考えさせていった。本単元では子供が自分の力で困難を乗り切ろうという場面は少なかった。自分の思いを自分なりの表現で洗わせるように援助してきた。

(2)自然・社会・自分自身へのかかわり

  • 自然

 本単元では特に自然とのかかわりはみられない

  • 社会

 本単元で社会とのかかわりとして考えられることは,両親とのかかわり,家族とのかかわり,親戚とのかかわりである。特に,両親との係わりは深い。自分のことを調べていく中で,両親が自分のへそのおや写真を大切に持っていたり,無くすことのないように採算注意をしたことから,自分は親から大切にされていることを感じることができたと思われる。

  • 自分自身

 本単元では,自分自身のことについて学習を進めてきた。親に赤ちゃんの頃の様子を聞いたり,小さな頃のことについて思い出したり,アルバムを見たりしながら自分がどんな子供であったのかを振り返ってきた。またそのことを,「たんけんカ−ド」「絵本」「すごろく」などを作ることによって,自分の歩み(自分史)を目で見えるもので表した。

(3)子供に育った力

① インタビューの仕方
 本単元では,自分で分からないことについては,親や家族に聞いてくる活動があった。このことは,インタビューの仕方の基礎を学ぶ上で効果があったと思われる。インタビューは,誰にどんなことを聞きたいのか,聞いたことの中で自分はどんなことがわかったのかをはっきりしなければならない。子供たちは親にいろいろ尋ねていく中で,人に質問をすることはどういうことなのかを体験することができた。

② 表現をする力
 本単元では,いろいろな方法でこれまでの自分を表現させた。例として「家族新聞」「絵本」「たんけんカード」「すごろく」などがあげられる。そのやり方は,子供たちに任せた。自由なやり方が保証された中で,子供たちはどのような方法でやったらよりいいのか考えたはずである。分かり易い書き方,面白いやり方,見易い書き方などいろいろなところに子供の工夫がみられた。このように,いろいろの表現活動をする中で,表現をすることの力を付けていくことができたと思われる。

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シリウス

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