ねらい
いろいろな資料を使って成長の様子が見えるようにし,自分が今までに大きく成長したことに気付かせる。
展開
教師の働きかけと予想される児童の現れ 留意点
- 風呂敷から赤ちゃんの服を取り出す
~
クラスの子供が赤ちゃんのときに実際に使っていたものを資料として用意する。
- この服を着て ぎゃあぎゃあ泣いていたのは誰でしょう?
実際に,彰君に赤ちゃんのときの服や帽子を着てもらう。
- この服はA君が使っていました。似合っていますか。
- 似合っていない
- おかしいおかしい
- これを着たらおかしいよね。どうしておかしいの
もう赤ん坊の服や帽子は似合わないことに気付かせる。
- 身長を表す紙テープを掲示する。
- もう赤ちゃんじゃない。
- A君が大きくなった
- @<color>{#800000服が小さいよ}
○さてこの紙テープはA君の何を表しているでしょう
0才,1才,3才,6才のときの身長を表す紙テープを掲示する。
- 体重を表す,砂袋を提示する。
- 背の高さ
- @<color>{#772B42,身長}
彰君の身長や体重が大きくなるにつれて増えていることに気付かせる。
- この砂袋は何を表しているでしょう。
身長 体重
0才 54cm 3.4Kg
1才 74cm 9.0kg
3才 92cm 13.0kg
6才120cm 18.0kg
どのくらいの重さか0才から順々に持ってみる。
黒板に体重の大きさを表す紙を掲示する。
- Aくんの体重
→ A君はおおきくなったんだな
1才 74cm 9kg
3才 92cm 13kg
6才 120cm 18kg
A君の大きくなったのは体だけだろうか 体の成長に伴って心も成長してきたことに気付かせる。
- 心
考察
第5時は「赤ちゃんの帽子は誰のもの?」と題して,自分の体が今までに大きく成長してきたことに気付かせた。本時では主に話し合い活動が中心になった。子供たちに成長の様子が目に見えるように,0才,1才,3才,6才のときの身長を表す紙テープ,体重と同じ重の砂袋,赤ちゃんのときの服や帽子を用意した。
まず初めに,風呂敷から大事そうに赤ちゃんの服や帽子を取り出した。それをおもむろに教師がきて見せる。途端に教室は笑いの渦に包まれた。そこで子供たちに「この赤ちゃんの 服を着ていた人は誰でしょうね」と尋ねた。いろいろな子供の名前が出されたが,A君のものであることを告げた。そこで実際に彰君に服を着てもらうことにした「やぶれちゃう」という声があちこちで聞こえた。やっとのことで服を着たA君を見て「A君にあっているかな」と聞くと似合っていないと言う。そこでA君の0才,1才,3才,6才のときの身長,体重について,紙テープや砂袋を使って成長の様子をみていった。子供たちは,重い重い」といいながら,砂袋を抱き抱えていた。年を追うごとに身長が伸びていることや体重が増えていくことを感じていったようである。最後に大きくなっていったのは体だけだろうかと精神面の成長にも目を向けさせた。初めは,発問の意味が分からなかったようで,心臓,頭,能味噌と言った体の内部のことが出されたが,やがて心も成長していることに気付いた子供が現れた。
本時では,A君の成長について目を向けていったのであるが,自分自身は一体どのような成長を遂げたのであろうかという視点が弱かったと思われる。自分自身の成長がどうであったか,一考させる場面が欲しかった。
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