子供にしっかり指示を聞かせる

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指示を聞かせる、話を聞く態度を身に着ける。簡単そうで、難しいですね。
以下のリンクにも同様の記事を書いていますので、是非ご参照ください。

「何度言ったらわかるの?!」と、怒り、嘆いてしまう前に
1回で指示を通す
子供にしっかり指示を聞かせる
不安・不安定な子供が多い学級を改善 ~自治と自立を促す

目次

1 待つ&短い指示

あれこれ言わず、大声で注意せず、じっと話を聞くまで待ちます。大部分が静かになったら、気が付いていない子どもの方をじっと見ます。じっと見ながら「あと一人」と、ぽつりと言うのもいいでしょう。静かになったら、「姿勢は?」と、短い指示を出してみましょう。長々と注意をして、結局なかなか聞かないという癖をつけてしまうより、効果的です。

2 視線1

一人だけをじっと見詰めるのはいけませんが、'誰かを選んで話の区切りまでは'見ておきましょう。誰も見ずに視線を流しすぎると、「誰も見てない」と、全員に感じられてしまいます。視線が落ちてしまう教師は話を聞いてもらえないことが多いです。一流の話し手や歌い手は、聞き手に「私だけに話し(歌い)かけてくれている」ような錯覚を与えると言います。性格にもよるのですが、頑張って「目力」を出しましょう。

3 視線2

教室の四隅と中央を結んで、百貨店「そごう」を意識して話します。例えば、各ポイントを「右後ろ→左後ろ→中央→右前→左前→中央→右後ろ」の順に視線をゆっくり、動かします。各ポイントで、話す内容の文章の句読点がくるまで視線を止めるように練習してみてください。

4 姿勢など

教師が「話を聞いてください」と言ったら、子供は
① 話(私語)をやめること。
② 持っているもの(鉛筆など)から手を放すこと・・・場合によっては手遊びしないように机の上の物を全部片づけさせる
③ 姿勢を正す。・・・足の裏が床についていること。・・・私は、「6本の(自分の2本と椅子の4本)足が床についていますか。」と言います。そのうち省略して→→→「6本足!」と言います。
④ 視線はこちらへ
という条件を早いうちに子供と確認しましょう。

5 周りの子供の協力

できていない人には近くの人が小さな声で促すこと。・・・遠くの人が大きな声で促すと、悪い雰囲気が生まれます。「遠くから注意しないでね。かえって教室がうるさくなるしムードが悪くなるからね。」「近くの人が、小さい声で、またはトントンと肩を叩いて教えてあげましょう。」と、注意の仕方を説明しておきましょう。 

6 体の向き1

「おへそをこちらに向けなさい」

最初は、この指示がどういう意味か、どうしなければならないかを説明してもいいでしょう。

7 体の向き2

「つま先をこちらに向けなさい」

体育の時間の指示です。つま先を向けると言うことは、体操座りをしていることが前提です。「体操座りをしなさい」という指示をわかりやすい形で伝えています。

8 体の向き3

「体をこちらに向けなさい」

全校集会等大人数の集まりで、立った姿勢で前にならえをすると、端のほうにいる人の体が正面を向いたままになるので、前にならえの後には、話者の方に体を向かせましょう。

9 体の向き4

「わざと向きを変える」

話をする人の位置が変わると、そちらを注目しなければならないことを意識付けます。たとえば、A先生が正面で話をしていたとします。そこで、右後ろにいたB先生に話をバトンタッチするとします。普通ならB先生が正面に出て行きますが、それをわざとB先生がその場から話をします。子供たちにその時、「体ごと!」を、指示をします。子供たちが座っていれば、「つま先からB先生の方を向きなさい」です。その後、C先生が左横にいるとC先生に話を振ります。

10 話し方の極意

話の内容に応じて、少し前足に体重をかけて、身を乗り出す感じにすると、「聞いてね光線」が出ます。また、大事な話ほど長く「間」をとって、こちらのペースに巻き込む。等々、話し方の極意はそこそこ体系化されるべきだと思うのですが・・・落語家やMCなど、話に引きずり込む力を持っている人を研究するのもいいと思います。

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