発達障害の入門書紹介

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アスペルガー、LD、ADHD発達障害を持った児童の周りでトラブルが頻発し、クラスの状態が悪くなっているという話はよく聞きます。発達障害に関する研究は進んでいるものの、教師の認識はまだまだ十分ではなく、教師向けの研修はなかなか充実しません。教師が初めて発達障害を持っている児童を担任して、机上の学問と現実の落差に面を喰らっているというケースもあるでしょう。

クラスの状態が悪くなってしまった状態で、「広汎性発達障害」「境界児」であるとか「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」であるとか、難しい用語について勉強をする心身の余裕がない場合もあると思います。子供たちと一緒になって担任がパニック状態になってしまっているという例も聞きます。専門的な人や専門的な著書に当たって難しい知識を理解しようとしても、アドバイスがすっと心に落ちてこない場合があります。難しいことはまた後にしっかり勉強をすることにして、ひとまず関係者が発達障害についての概要を知り、今、そのクラスでできる対応が何なのかを考える必要があります。

『ササッとわかる最新「ADHD」対処法』
『ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方』
『図解 よくわかるLD(学習障害)』

とりあえずの理解に、役立つ初心者向けの本はけっこうありますので、困っておられる方も、まだ発達障害の傾向がある子供に接したことのない方も、一度読んでおかれることをお勧めします。ここに挙げた著書は図説が多いので非常にわかりやすく、すぐに読むことができます。

※ 一口に発達障害といっても様々な個別のケースがあり、必ずしも本に書かれている内容が当てはまるものではないことを十分承知した上で、指導に当たってください。

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