小学校高学年にもなると、社会のテストはずいぶん難しくなってしまいます。4・5年生は産業、6年生は歴史や政治の学習です。
生活とかけ離れてくると興味を持ちにくい子供はテストの点数が目に見えて落ちてきますし、なかなか巻き返しができません。
テストは自校で作成しているところもあれば、業者のプリントをさせているところもあります。業者から毎月数枚のテストを購入している場合、月に2・3枚のテストをすることになります。そのたびに、苦手な子供たちは低い点数をとって落胆します。
テストの難易度は、テストをさせる側、つまり教師の目的によります。何のために、難しくするのか、易しくするのか、教師側は目的をよく考えてテストを実施するべきだと思います。テストを受ける側からすれば、50点以下の点数はあまり気持ちのいいものではありません。50点以下では、間違えたところを見直して、学習をやり直すという意欲はなかなか起こらないのではないかと思います。
そこで、あまりにも難しい業者のテストを実施するときには、私はテストの中から50点分をチョイスして、それを切り貼りして印刷します。それを事前に配布、宿題でやらせます。
宿題をするときには、「教科書を見てやってもよろしい」と、します。
こうして、事前に50点分をやらせておけば、たいていの子どもは、本番で50点以上をとることができます。普通に授業をやっていれば50点以上とらすことができて当たり前だとか、それは反則だとかの批判はあるかもしれません。しかし、50点以下をとらせてしまって、がっかりして学習意欲をなくしてしまうよりも、このやり方で70点ほどをとらせて「できたような気分」にさせることの方が、ずっと得策ではないでしょうか。
実際に、私のクラスでこのやり方を実施したところ、事前に渡した50点分で頑張っていい得点をとるだけではなく、告知をしていないあと半分の得点までずいぶん上がります。
あまり良いやり方とは思っていませんが、苦肉の策として採用しています。
EDUPEDIA運営部
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