1 授業内容と目的
本授業では、生活の場面ごとに、どの避難場所が最適なのか考え、生活に活かそうという実践的な態度を養うことを目的としています。
前時の学習を振り返り、避難場所についての理解を深めるます。映像を見ながら、津波の特徴や、津波がもたらす被害について学びます。それぞれの生活場面ごとに、津波が襲ってきたときの避難場所を把握し、どこに避難すればいいのかなどを考えます。
2 導入
前時の学習を振り返り、本時はいろいろな生活の場面での避難場所についての理解を深めていくことを確認する。
3 展開
(1)自分の一日の生活を振り返りながら、同じ通学路の児童ごとにグループをつくる。
(放課後に学童や習い事のある子の場合は、帰り道が同じ方面になるグループに入れる)
→放課後に学童や習い事のある子の場合は、帰り道が同じ方面になるグループに入れる。
(2)映像を見せ、津波が広がっていく様子、繰り返しやってくることをおさえる。
→津波は川沿いや低いところから、とても速いスピードで町中に広がっていくことをおさえる。
→津波は何度も繰り返し襲ってくることをおさえる。
【動画-11】1896年明治三陸地震津波Sim [2:00]
(3)津波と普通の波の違いを知り、どうして津波は大きな破壊力があるのかを理解する。
→津波の速さは水深と関係があることをおさえる
→津波は陸にあがっても、とても速いことをおさえる
→津波は普通の波とは異なり、波長が長いため、数キロにも及ぶ長い水の塊がやってくることをおさえる
【資料-05】津波の速さと波長
【動画-07】津波と普通の波の違い[2:52]
(4)それぞれの生活の場面ごとを想定し、その際の避難場所を白地図に記入する。
→自宅にいるときだけでなく、登下校の途中やよく行く場所にいるときなどを
想定させて、どこに避難すればよいのかを考えさせる
【地図-01】学区の地図(※前回から継続使用)
4 まとめ
- 学習して気付いたことをプリントに記入する。
- 感想等を発表し、今日の学習をまとめる。
→児童の発言から、津波と普通の波の違いについておさえ、復習する
→同様に、生活の場面ごとに避難場所を考える必要があることもおさえる
例:津波から避難するとき、川や海に近づくのは危険なので、○○橋を渡る前と後では避難場所が違うなど
次時は、避難場所を地図にまとめていくことを伝える。
【print-223】津波の特徴
5 確認
- 津波と普通の波の違いを知ることができたか?
- 生活の場面ごとに、避難場所を考える必要があることを知ることができたか?
詳しくは以下のPDFをご覧ください。
添付ファイル
6 講師プロフィール
片田敏孝
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻 教授
広域首都圏防災研究センター長
岩手県釜石市の小中学校における津波防災教育を指導。
2011年3月11日に起こった東日本大震災で、地震や津波の甚大な被害を受けた釜石市では、片田先生による子どもたちへの日頃からの防災教育指導の結果、多くの子どもたちを津波の被害から守ることができた。
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