条例・法律を作ってみよう ~小学校6年生社会

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条件をつけて法案作成

6年生後半では、政治の仕組みについて学習する機会があります。中学校ほど詳しくはないですが、簡単な三権の役割など、自分たちの生活と政治はどのように関わりがあるのか、具体例を通して学習します。現実は市民や国民の願いがどれだけ反映されているのか、疑問点はあるにせよ、政治の仕組みを理解させるには実際に自分たちで条例や法律を作らせてみると面白いです。

ただ「作ってみろ」では、好き勝手な法律(「子ども部屋にテレビを設置する法律」「学校を週4日にする法律」)を作ってくることもあるので、ある程度の条件を付けておく必要があるでしょう。

  1. お金がかからないこと。
  2. 誰かが困ったり嫌なおもいをしたりする法ではないこと。
  3. たくさんの人のためになる法であること。
  4. 学校に関することは身近過ぎるのでやめておく。

などです。歩きタバコ処分の条例や生物多様性基本法など、いくつかの興味を引く条例や法律を紹介した後、宿題にして書いてこさせました。
下の3つは、6年生の子どもが考えたものです。34人分を最終的にプリントにまとめて配布ました。法案をアピールする時間をとったり、これを親に見せて批評をもらったり、親に投票でベスト5を選んでもらったりしたら面白いかなと思いましたが、6年生の3学期は忙しく、時間が間に合いませんでした。互いに改正案を作らせるのもよいかもしれません。

6年生が作った法

① 誰のための法 ② 理由は ③内容は

就職できない人に、農業をしてもらう法

H.Y衆議院議員
① 就職の決まらない大学生、職のない人
② 収入が入る、日本の食料自給率が上がる
③ 空いている田畑や山の近くで農業をしてもらう。

たばこ全国廃止法

U.T参議院議員
① 全国民
② たばこを吸う人はもっと自分の体を大切にしてほしい
たばこを吸う人だけならまだしみも副流煙などで吸わない人にも迷惑をかけているから
③ 全国のたばこ製造工場の廃止
もし密造すると禁固1年~3年又は100万円以下の罰金〔たばこを吸っても同じ〕

子供選挙を取り入れる法律

M.K衆議院議員
① 子供のため
② 政治は大人の意見ばっかりだけど、子供の意見も参考にしてほしい!
選挙年齢グラフを見てお年寄りの人たちがたくさんいてそうしたら子供も言いたい事はたくさんあると思うから子供の意見も聞くべきだと思う
③ 選挙の投票会場に子供の意見を書ける所があり「どんな政治にしてほしいとかこういうことをしてほしい」などの意見をかける。

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