瞑想読み 子どもに読む力をつける業 [第6時]

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目次

1 <初めの感想を発表・いい感想を見つける・読み深めたいことをカードに記入>

自分の感想も書き、友達の感想も読んだところで、子どもたちに最も読み深めたいと思う部分を見つけさせよう。

2 全体の流れ

  1. 前時に引きつづき、感想を発表し終えたら、読み深めたいことカードに記入する。
  2. 柱立てをする(授業後)

1. 感想の発表(続き)とカードの記入 

①全員が感想を読み終えたら、読み深めたいと思った部分を意識化していく。

以下のように呼び掛けながら、読み深めたいことカードへの記入へ移ろう。

「いい感想がたくさんあったね。赤線いっぱい引けましたね。これから先生、みんなに無理なお願いをします。それは、今まで赤線を引いてきたいい感想の中から、たった一つだけ、一番いいと思う感想を選んでほしいのです。みんないい感想だから難しいかもしれないけど、たった一つを選んでください。自分のが一番いいと思ったならそれでも構いません。それではこのカードに書いてください。」

②カードを配布し、書けたものから提出させる。 

みんな書けたら、何名かに誰の、どんな感想を読み深めたいと思ったのかを発表させる。自分の感想が選ばれた子は目を輝かせて喜んでいる!!

<読み深めたいことカード>

2. 柱立てをする 

<教師が行う場合(授業後)>

  1. 教師が読み深めたいことカードを整理し、同じ内容ごとにまとめて柱立てをする。Ex)「豆太は臆病だ」「豆太は勇気があると思った」 
  2. それらを模造紙に全員の子どものカードを貼って一覧表にする。

教師が柱立てするときのポイント

  1. 教材の心と魂から響き伝わってくることと、子どもが読み取ったことが響き合っていることを的確に捉えて柱立てができるようにする。
  2. ②1人だけのカードであっても、柱立てして取り上げる。Ex) ただ一人、「モチモチの木を私も見てみたいと思った」を取り上げた場合
  3. 細かな問題のカードがたくさんある場合は、概括的に一括りにしてよい。

柱立ての意義

  1. 初めの感想(直観)で読み取ったものを柱にして最後まで読み深めていく大切なおさえであること。
  2. 問題解決学習や課題解決学習とは異なり、その内容を理解したり、正解を求めたりするのではなく、主体的に読む力を身につけるためのはたらきを引き出すこと。

<子どもが行う場合(授業内)>

子どもが行う場合は、以下のような方法が考えられる。

  1. みんなで話し合って柱立てをする。
  2. グループで話し合って一つに決め、それぞれのグループで決めたことを全体で話し合って決めていく。
  3. 大きなカードに書いて、同じ内容ごとに分けて黒板に貼っていく。
  4. 書いた「初めの感想」の用紙をそのまま内容別に黒板に貼付していく。

柱立ての例

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