心に残った出来事を説明しよう(国語 指導案)

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目次

1 出来事を説明するスピーチを行う事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
添付ファイル

単元の目標

伝えたいことなどから話題を決め,必要な事柄を挙げるとともに,相手や目的に応じて, 理由や事例を挙げながら筋道を立て,適切な言葉遣いで話すことができる。

教材

学校行事等,学校生活に関係する資料,モデルとなるスピーチのビデオ

主な学習活動

(1)単元の指導計画(全8時間)

(2)本時の学習 (本時4~5/8)(1全体 234グループ 45個人)

  1. 前時の学習内容を振り返り,本時の学習を確認する。
  2. 取材内容を基に,根拠や事例としてどの内容をどのように使うかについて話し合う。
  3. 全体の構成や発表の効果を考え,グループ内で役割を分担する。(進行・説明等)
  4. 分担ごとに発表原稿を書き,グループ内で紹介し推敲する。(資料とその提示方法についても考える。グループによっては2~4を繰り返して行う。)
  5. 学習を振り返り,成果や次時の課題について考える。

【言語活動の充実の工夫】

「説明」は様々な場面において用いられる言語活動である。国語科においては,言語活動を通して指導事項を指導することとなる。そのため,当該単元で指導する内容を確実に身に付けられ るように,どのような「説明」を言語活動として位置付けるのかを吟味することが大切になる。

本事例においては,重点的に指導すべき国語の能力を確実に身に付けるために,学習の過程に 応じて,次のような工夫を行っている。

1. 話題設定の指導の工夫

○説明する「出来事」として,身近な学校生活を取り上げるとともに,その中から話題を選ぶ ため,様々な観点から学校生活を振り返られるようにしている。

(観点例)

  • 今まで友達や家族としていたけれど,初めて一人でできるようになったことはないか。
  • いつもしてきたことだけれど,最近,初めて気付いたこと,改めて感じたことはないか。 など

○伝えたい思いを膨らませながら,説明の仕方を工夫するため,「保護者(家族)」に向けてスピーチを行うなど,伝える相手についての意識をもたせる。

○学校生活での出来事について説明するスピーチに対して,見通しをもつことができるように, 昨年度の3年生や教師のモデルスピーチを提示する。

2. 構成の工夫

○実際に出来事を見たり体験したりしていない保護者にも,その様子が詳しく伝わるように, 次のような構成を踏まえるようにする。

  • どんなことについて説明するのか,スピーチの冒頭部で概説する。
  • 出来事を経過に沿って説明し,中心となる部分については理由や事例を具体的に挙げてスピーチする。
  • 伝えたい出来事と事例との結び付きが明確か,感じたり考えたりしたことの理由付けが明確かなどの観点から,構成について相互に評価する学習を位置付ける。
  • 結論の部分では,出来事を通して感じたことや考えたことを述べる。

○構成と言葉遣いを相互に考えていく柔軟な指導過程をとる。

3. 言葉遣いの工夫

○発表原稿を書くことを通して,相手(保護者)に応じた言葉遣いを考えられるようにする。

  • 出来事の経過をはっきりさせる言葉や,理由や事例を挙げていることを明示する言葉を用いながら,構成と照らし合わせて発表原稿を書いていく。
  • 実際に声に出して,様子が伝わるかを確かめながら言葉遣いを考えていく。
  • ビデオで録画することにより,自己評価の際に観点を決めて自分のスピーチを何度も確認できるようにする。

4. 説明することのよさを実感できるようにする工夫

○ビデオを視聴した保護者から感想を聞くことにより,説明することのよさを実感し,次の学習への課題意識を明確にもてるようにする。


引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm
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