1.1 聞く・話す意欲を高めるとともに意見と根拠を述べることでより理解し合えることに気付く事例
この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。
単元の目標
世界の小学校生活に興味をもち,他国の時間割を参考に作成したスペシャルデーの時間割やスペ シャル教科時間割について,積極的にクイズで尋ねたり答えたりしようとする。
教材
「英語ノート1※」Lesson 8をもとに,本単元では好きな教科等についてインタビューしたり, クイズを出したり答えたりする活動を行う。教科名の他に,曜日も扱う。
主な学習活動
(1)単元の指導計画(全4時間)
(2)本時の学習
目標
作成した時間割について,クイズで相手に伝わるよう工夫して尋ねたり答えたりしようとする。
本時の展開
- あいさつをする。
- チャンツ"What do you like?"を言う。
- 本時のめあてと流れとを確認する。
- 時間割の紹介の仕方を知る。
- グループで時間割を発表する。
- 全体の前で時間割を発表する。
- 振り返りをする。
【指導事項と学習指導要領との関連】
小学校学習指導要領 第4章外国語活動 第2内容1「外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図ることができるよう,次の事項について指導する。」の(1)「外国語を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験すること。」,(3)「言語を用いてコミュニケーションを図ることの大切さを知ること。」と,第3指導計画の作成と内容の取扱いの2(1)ア「外国語でのコミュニ ケーションを体験させる際には,児童の発達の段階を考慮した表現を用い,児童にとって身近なコミュニケーションの場面を設定すること。」とを取り上げて指導するものである。
【言語活動の充実の工夫】
外国語活動において,各単元に設定されている使用表現を使って,聞きたい,話したいと意欲 のわくような題材,活動を設定することが大切である。そこで,本時では,各児童が独自に考え たスペシャル教科を含んだ時間割を作成し,クイズ形式で発表する。そうすることにより,友達 のスペシャル教科を知りたい,自分のスペシャル教科を知ってほしいと,聞く・話す意欲が高ま るようにするとともに,根拠を述べることで互いの理解が深まるようにした。
スペシャル教科をクイズ形式で発表する
代表児童が,作成したスペシャルデー・スペシャル教科時間割を,以下のようなやり取りを してクイズ形式で発表する。聞き手は,黒板に貼られた複数の時間割の内それがどれかを当て る。
S2: What do you study on Monday?
S1: I study science.
S3: What do you study on Tuesday?
S1: I study math. S4: What do you study on Friday?
S1: I study Japanese. S5: No.2?(黒板に貼ってある5種類の時間割の内の No.2)
S1: That’s right!
クイズ形式にすることにより,聞く側の児童はどの時間割かを当てるために聞き,話す側の児童はどの教科を答えたら当たりにくいかを考えながら話すことになり,児童は積極的に使用 表現を活用してコミュニケーションを図っていた。
スペシャル教科を発表する
クイズ形式で時間割を紹介した後,各児童は自分のスペシャル教科を発表する。その際,なぜそのような教科を作ったのか,日本語も交えつつその理由も伝える。例えば,Star watching というスペシャル教科を設定した児童は,「I like stars. みんなと見ることができたらもっと楽しいからです」とその設定理由を紹介したところ,クラスから拍手が起きた。
このように,発表内容にオリジナリティーがあることで,聞く・話す必然性が生まれるととも に,自分の思いや考えを相手により理解してもらうために,根拠も併せて示すことが大切であることに気付かせることができる。
引用元
文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm
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