だれに対しても(道徳 指導案)

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目次

1.1 書くことで自分自身を振り返らせ,発表し合う中で感じ方や考え方を明確にさせる事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

資料名

くずれ落ちた段ボール箱 文部省 小学校道徳の指導資料とその利用 4

ねらいとする道徳的価値について

人は,他人とのかかわりの中で生活している。困っている人を見たときには,もしも自分の助けがな かったら,その人はどんなに苦しむだろう。この気持ちが強いほど,人は自分から進んで親切な行為をするものである。本当の親切とは,行為の相手を選んだり,見返りを期待したりすることなく,相手を 思う気持ちから行う行為である。助けなくてはいけないことは分かっていても,恥じらいや照れ,自己 中心的な考えから,困っている人に手を差しのべられずにいることも少なくない。だれに対しても思いやりの心をもち,相手の立場に立って親切にしようとする態度を育てることは重要である。

資料

孫がくずしてしまった段ボール箱を,おばあさんに代わって「わたし」と友達の友子が整理をする。

しかし,事情を知らない店員にしかられてしまう。数週間後の始業式で校長先生から,店員からの謝 りの手紙を読んでもらい,二人の心は明るくなる。たとえ人に認められなくても相手の立場や気持ちを 考え,だれに対しても温かく接することの大切さに気付くことができるようにする。「わたし」に共感 させ,心の葛藤や親切にした清々しさを自分とのかかわりで考えさせたい。

本時の学習活動

【ねらい】相手の立場に立ち,だれに対しても同じように温かい心で接しようとする態度を育てる。

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領・道徳の第2内容の第5学年及び第6学年の「2-(2) だれに対しても思いやり の心をもち,相手の立場に立って親切にする。」に関する事例である。本事例は,だれに対しても同じように温かい心で接しようとする態度を育てることをねらいとして,ワークシートに親切にかかわる体験を想起して書く活動を取り入れ,発表し合うことを工夫したものである。

【言語活動の充実の工夫】

書く活動は,児童が自ら考えを深めたり,整理したりする機会として,道徳的価値の自覚を深めるた めの重要な言語活動である。書く活動においては,必要な時間を確保することで,児童は自分なりの取 り組み方でじっくりと考えることができる。また,書いたことを発表し合うことで,自分の考えを深めることができる。

本事例では,ワークシートに児童自身の親切にかかわる体験を想起して書く活動を取り入れた。体験を書く活動とそのことを基にした話合い活動で 15 分の時間を確保する。授業の中では,すべての児童が 書いたことを表現することは困難であるが,書かれた内容から児童の感じ方や考え方をとらえ,個別指 導を進める重要な機会とする。また,一冊に綴じられたノートなどを活用することによって,学習を継 続的に深めていくことができ,心の成長の記録として活用することもできる。

○言語活動の実際 (展開3の概要)

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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