心から友を思う(道徳 指導案)

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目次

1.1 話合い活動を通して,一人一人の児童に自分の思いを表現させる事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

資料名

ないた赤おに 文部省 小学校道徳の指導資料 第2集 第3学年

ねらいとする道徳的価値について

「友達」は児童にとって学校生活を左右するほどの重要な存在である。学び合いの場である学校にお いて,児童は友達と助け合ったり,けんかしたりして,試行錯誤をしながら人間関係の在り方を学んで いる。友達は家族とは違った立場から,児童の社会性の基礎を築いていく存在と言える。

特に中学年からは仲間意識がさらに高まり,一緒にできた達成感や楽しさを存分に味わえるとともに 友達に対する悩みや葛藤も大きくなっていく。人とのかかわり方を深く学ぶ大事な時期である。視野が 広くなり,思考の幅も広がっていくこの時期にこそ,友達のことを知り,互いに前向きに助け合おうと する態度を育てたい。

資料

「ないた赤おに」は,文部省資料として示されて以来,多くの学校で活用されている。青おにの赤お にに対する献身が深く心を打つ物語で,「心から友達を思い,行動する」という視点からも,友達との かかわりを考えさせるためにふさわしい資料である。

本時では,問題場面を精選し,資料での話合いの時間を多くとる。また,児童との距離がある資料な ので,児童が登場人物を自分自身と重ね合わせて考えられるように配慮する。具体的には「親友に手を あげてしまった赤おに」に着目することで,葛藤する赤おにに共感できるようにする。

本時の学習活動

【ねらい】友達と互いに理解し,助け合おうとする心情を育てる。

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領・道徳の第2内容の第3学年及び第4学年の「2-(3) 友達と互いに理解し,信 頼し,助け合う。」に関する事例である。

本事例は,友情を育てることをねらいとして,自分の考えをもたせ,効果的に表現させるなどの工夫 を行い,話合いを深めるようにしたものである。

【言語活動の充実の工夫】

話合いは,道徳の時間に最もよく用いられる指導方法であるが,話合いを深めるためには,児童それ ぞれに自分の考えをもたせ,効果的に表現させるなどの工夫が必要である。本時は,青おにの手紙を再 確認して,赤おにの思いを自分とのかかわりで考えさせる。

また,児童に自分の考えをもたせるためには,何について考えるのかを教師が明確に示す必要がある。 例えば,読み物資料であれば,どの場面での,どの登場人物の,どのような行為や,判断,動機などの 何について考えるのかをより的確に,より具体的に示さなければならない。

そのためには,教師が読み物資料の構造や表現の意図,そこに含まれる道徳的価値や人間観を深く理 解し,さらに,児童の発達の段階や実態を考慮に入れ,児童一人一人が資料の内容をつかみ,自分の考 えをもつことができるようにすることが大切である。

○言語活動の実際 (展開2の概要)

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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