平安時代末期の天皇・源氏・平氏を中心とした人間関係

flowerさんの書いている「天平~奈良時代の天皇を中心とした人間関係」という記事の「平安時代後期版」を作ってみました。人物の関係を俯瞰して見ることによって、時代を大雑把に把握させてみるという取り組みです。こちらのflowerさんのページもぜひご覧ください。

天平~奈良時代を天皇中心に考える

1 複雑な人間関係

平安時代後半から鎌倉時代は、武士による覇権争いが活発であった時期です。とくに天皇をめぐっての平氏と源氏の争いは、保元の乱・平治の乱で複雑を極めます。「頼」「朝」「義」「忠」「盛」など、同様の文字が名前に使われていることで、それらの人間関係がどのようであったのかを理解することは難しいです。中学校や高校の教科書や副読本には、それぞれの系譜が掲載されてはいるものの、天皇家・平氏・源氏がどのように絡みながら頼朝の鎌倉幕府成立にいたるのかを示す資料はあまりみかけません。

2 全体を俯瞰して

社会科の学習において、一つ一つの事件をつぶさに調べ、理解していくことが大事である一方で、全体を俯瞰し、この時代の全体像を把握することもまた大切であると思います。

ひとつの紙にまとめたものを見ていると、天皇家・平氏・源氏の系譜を俯瞰することができます。それぞれの複雑な人間関係が見えてくることがあります。

天皇平氏源氏.xls

肉親間での殺戮・謀略を繰り返し勝者となった者が、さらに近い血筋のものに滅ぼされるという「諸行無常」の世界の全体像を理解させておいてもいいと思います。

細かいことを理解し、覚えておくことはできなくても、大きな流れをある程度つかんでおくことには価値があると思います。通常の系図では見えにくいので、天皇家を中心とした大きな系図を作ってみました。

  1. 重要人物に黄色を塗らせます。どんな人が有名で、その人は何をした人かを質問し、5人ほど挙げさせます。
  2. 系図に書かれている人物が攻撃している場合は、赤矢印、同盟関係にある場合は青線で色を塗らせます。保元の乱・平治の乱の同盟関係は、★のマークなどで同盟関係を示します。余裕があれば、赤矢印のそばに「承久の乱」など、事件の名前も書き込ま せていきます。
  3. 気がついたことを数点上げさせる。 → 複雑な親族間での争いに気がつきました。

この図に表れていない人物を含めた争いがまだまだ多数あることを説明しました。平氏・源氏・北条氏が、遡っていけば桓武天皇に行き当たることは、私自身、知識としては分かっていましたが、図にして改めて眺めてみると平安時代の後期もまた複雑な相関関係があったのだと気づかされました。

47

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA