「『まるいちきゅうのまるいちにち』で外国と日本に関心をもつ」(坂本哲彦先生)

【対象学年】

小学校中学年

【はじめに】

この記事は、坂本哲彦先生が運営されているホームページ「坂本哲彦 道徳・総合の授業づくり」から引用させて頂いたものです。坂本哲彦先生のホームページはこちら→ http://sakamoto.cside.com/

【この授業におけるねらい】

——日本の伝統と外国の生活に関心をもつ。——
国際化の進む日本では、一部の小学校の授業科目に英語が導入されるなど、世界を舞台に活躍できる人材づくりが目指されるようになってきた。

そこで、この授業には2つのねらいがある。1つ目は、世界には多くの国が存在し、様々な人が生活していると、子どもたちが改めて認識することである。2つ目は、子どもたちが日本の伝統と外国の生活に関心をもち、様々な視点から物事を考える能力を身につけることである。

【資料】

『まるいちきゅうのまるいちにち』(安野光雄 編/エリック・カール 絵/童話屋)

(安野光雅:前書きより)

これは、世界の8か国8人の絵本作家と私(安野光雅)がいっしょに作った絵本です。

この本は、ロンドンのグリニッジ標準時0時にあわせて始まります。

月はひとつしかないから、どこで見る月もおなじですが東京で見る月とシドニーで見る月は、互いにさまざまです。(中略)

この本は、言葉や時間や季節のちがいがわかるようになっていますが、なぜそうなるのか答えはかいてありません。

それはこどもたちが大きくなって自分の頭で考えてそのわけがわかったときのおどろきとよろこびのためにとってあるつもりです・・・

【学習過程(45分)】

※各グループに1冊ずつ、絵本があることを前提とする。

(1)絵本の読み聞かせを聞き、自由に感想を発表する。(15分)
「どの絵が好きですか?理由を教えてください。」と呼びかけ、好きな絵ごとにグループを作ってもらい、子どもたちに自由に感想を発表させる。
ここではまず、世界にはいろいろな国や生活があることを理解してもらう。

(2)グループで絵本を読み、感想を発表し合う。(15分)
好きな絵ごとにグループを作り、絵本を詳しく読み、自分たちが選んだ国の絵と他の国の絵を比べながら、感想を発表し合う。そして自分たちが選んだ国の絵の様子、人物の気持ちや言葉などを想像してもらう。
これにより、同じ時間にもかかわらずそれぞれの国の時間や季節、生活の様子が違うことに気づき、その違いに関心をもつきっかけとなる。

(3)再度感想を発表し合う。(15分)
「一番興味をもった国や生活について発表してください。」と呼びかける。
そして、子どもたちの発言の中で、それぞれの国や生活のよさ、楽しさに触れた発言を価値付け、板書する。また、発表の際は、子どもたちの発言や思いを教師も一緒になって楽しむ。
そして、授業のまとめとして、「これからも世界の様々な生活に関心をもって生活しよう。」といった言を投げかける。

【編集後記】

絵本を使った国際理解教育は、「子どもに興味を持ってもらう」という点において、非常に効果的であると思います。
また、グループで話し合い、様々な考えに触れることが、多様な価値観の存在を認め、その中で自分の価値観を確立しながら生きていくことについての考えを深めるきっかけになるのではないでしょうか。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 安井 真理奈)

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