教師五者たれ~先生に必要な五つの資質を磨き高める~ (早稲田アカデミー 牛嶋先生)

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目次

1 はじめに

本記事の実践を提供してくださった牛嶋先生が所属する早稲田アカデミーの教育理念は、「本気でやる子を育てる」です。講師が「本気で」情熱を込めて、生徒と向かい合うから「やる子を育てる」ことができます。

本記事では、「本気でやる子を育てる」ために、先生に必要なポイントとその磨き方をまとめています。なお、牛嶋先生を取り上げた他の記事( http://p.tl/Gm8i )も併せてご覧いただくと、より理解が深まります。

2 「本気でやる子を育てる」ために必要なポイント

「本気でやる子を育てる」ために必要なポイントは、“五者”であることです。“五者“とは、

1.「学者」…豊富な知識を有すること。卓越した問題解答能力を有すること。

2.「役者」…子どもとの強い信頼関係、良好なクラス環境を構築する力を有すること。

3.「易者」…最新の入試動向・受験情報・進路情報を分析し、的確な進路指導ができること。

4.「芸者」…励まし、やる気にさせる力を有すること。

5.「医者」…受験生の精神面・体力面で万全のフォローができること。

の5つを表します。

また、“五者”である以前に、「社会性」を持つことが重要です。「社会性」とは生徒・保護者との信頼関係を構築するために必要となる最重要の基盤です。具体的な活用シーンには、保護者会や面談、電話等があります。

3 ポイントの磨き方

いきなり5つのポイントを完璧にすることは難しいので、「学者」と「役者」になることから始めると効率的です。準備した分だけ力になるからです。常に貪欲に「学ぼう」という意識をもつことが重要です。具体的には、

1.先輩の先生の授業を見学する

2.先輩の先生にアドバイスをもらう

3.入試問題を一日一枚解く

4.生徒をよく観察し、いい所を発見してほめて伸ばす

があります。特に、4の「生徒をよく観察し、いい所を発見してほめて伸ばす」は効果的です。「私語のない緊張感のある授業」が成立していれば、ほめる優しさがより効果を発揮します。(「私語のない緊張感のある授業」については、別記事でポイントを掲載しています。こちらをご参照ください→ ( http://p.tl/Gm8i

他の「芸者」「易者」「医者」の能力は経験とともに培われるものです。最初は先輩に相談に乗ってもらいながら、徐々に身につけていくとよいでしょう。

4 編集後記

教師に必要とされる能力は数多くありますが、何を優先すると効率が良いかを知ることは特に若手の先生の成長に大きく役立つだろうと感じました。よりよく能力を磨くために他記事も併せて参照してみてください。

(編集・文責 EDUPEDIA編集部 徳川龍一)

5 講師プロフィール

牛嶋孝輔 (うしじま こうすけ)

早稲田アカデミーで25年間勤務。教育事業推進部事業推進課上席専門職「教師力養成塾」チーフインストラクター。授業開始時3分間の重要性を「学習する空間づくり」という形で、小・中・ 高・大や私塾での指導に力を注いでいる。社内外の研修、講演活動等を担当。NPO法人Teach For Japan 研修開発部顧問。


教師力養成塾e-講座(http://youseijuku.jp/) 

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〜2014年度年主な協働の履歴〜

東京都足立区初任者教員研修年間サポート(http://bit.ly/19gImkH
東京都その他の区でも初任者教員夏期宿泊研修や校内研修を担当

大阪市スキルアップ講座(http://bit.ly/1EpnH7d

大阪府立佐野高等学校校内研修(http://bit.ly/19gH9tr

沖縄女子短期大学教育方法論(特別講義)(http://bit.ly/1DKvkEX

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