暗記事項を忘れさせない 反復・語呂合わせで授業にメリハリを(2)(早稲田アカデミー 牛嶋孝輔先生)

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目次

 はじめに

授業において、内容を理解することや楽しむことは非常に重要ですが、社会や理科などの科目では語句の暗記も同じように大切です。せっかく学んだことを忘れないようにするためには、反復・語呂合わせを使い授業にメリハリをつけて体に染み込ませるのが効果的です。本記事では語呂合わせを授業へどのように組み込むか、早稲田アカデミーの牛嶋孝輔先生に伺いました。

2 なぜ語呂合わせが効果的なのか?

記憶は以下のような式で考えることができます。
記憶=繰り返しの回数+インパクトの強さ

インパクトの強さは、
インパクト=Visual + Auditory +Kinesthetic
と考えられます.
Visual=視覚(明暗・色彩・奥行・動き・コントラスト)
Auditory=聴覚(音量・音程・リズム・テンポ)
Kinesthetic=身体感覚(触覚・圧力・温感)
です。このV+A+Kを達成するのが、語呂合わせなのです。

3 語呂合わせの具体例

具体的にどのような語呂合わせがあるのか紹介します。

  • 木曽三川

「いびられながらも一緒になって競うのび太は威勢がいい」

「揖斐(川)られ長良(川)も一緒になって(合流して)、木曽(川)う濃尾(平野)たは伊勢(湾)がいい」

「低い土地のくらし」の単元で扱われる木曽三川は、略地図を板書して、発声して、さらに体を動かして覚えてもらいました。

  • アブラナ科の植物

「キャー、カブはあぶない子だわ~、カリブロ」

「キャ(ベツ)—、カブ、ハ(クサイ)、アブ(ラナ)、ナ(ズナ)、イ(ヌガラシ)、コ(マツナ)、ダ(イコン)、ワ(サビ)、カリ(フラワー)、ブロ(ッコリー)」

理科でも、なかなか覚えにくいものをこうして語呂合わせに乗せて、インプットしてしまう方法があります。

4 編集後記

つまらない暗記も語呂合わせがあれば楽しんで、効率的にできますね。それぞれのオリジナルの語呂合わせを考えてみてください。

(編集・文責 EDUPEDIA編集部 徳川龍一)

5 講師プロフィール

牛嶋孝輔 (うしじま こうすけ)
早稲田アカデミーで25年間勤務。教育事業推進部事業推進課上席専門職「教師力養成塾」チーフインストラクター。授業開始時3分間の重要性を「学習する空間づくり」という形で、小・中・ 高・大や私塾での指導に力を注いでいる。社内外の研修、講演活動等を担当。NPO法人Teach For Japan 研修開発部顧問。

教師力養成塾e-講座(http://youseijuku.jp/
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〜2014年度年主な協働の履歴〜

東京都足立区初任者教員研修年間サポート(http://bit.ly/19gImkH
東京都その他の区でも初任者教員夏期宿泊研修や校内研修を担当

大阪市スキルアップ講座(http://bit.ly/1EpnH7d

大阪府立佐野高等学校校内研修(http://bit.ly/19gH9tr

沖縄女子短期大学教育方法論(特別講義)(http://bit.ly/1DKvkEX

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