学級経営のコツ

5月も半ばを過ぎました。
いよいよ本格的に学級経営に取り組む時期と言えます。

逆にいうと,学級が落ち着いてきて,いろいろなことが見え始め,手を入れなければならない時期であるとも言えます。
例えば,子どもたち一人一人の性格や家庭環境,子どもどうしの関係,学力にかかわることなど,この時期になると,おおよそ把握できるようになります。

一方,子どもたちも,教師との関係が分かり始め,どのように自分を出していくかということを理解し始めた時期でもあります。子どもの場合,それが意識的かあるいはそうでなくても,この時期になると担任や他の先生との距離感を理解し始めるのです。

例えば,この先生には,ここまでふざけてもOKとか,ここまでやっても大丈夫とか,そういうことを理解し,それに基づいて行動し始めるのです。

これを以前は,武道の間合いに喩えたことがあります。
子どもも教師も,お互いに,間合いを測ってきたのです。

そして,暗黙の了解である間合いが出来上がるのが,ちょうどこの時期なのです。

さて,この間合ですが,一旦決まってしまえば,それで終わりというものではありません。
とりあえず,基本的な間合いは,この時期に決定しますが,それから以降,教師の側からこの間合を詰めたり,距離をおいたり,それが子どもの側の場合もあります。

よくボクシングで,
「今の距離はチャンピオンの距離ですね。」
のような表現を耳にします。

これが,子どもとの距離でも同じなのです。

ある時は,教師の距離で,あるときは,分かっていて子どもの距離で,この間合というか距離というか,それをうまくコントロールしなければならないのです。

時々,学級経営で苦労する先生を目にします。
おそらくその先生は,この距離感が分かっていないのだろうと思います。

子どもとの距離感,間合い,これをきちんと理解して,学級を経営していかなければならないのです。

さらに,この間合を理解した上で,この間合をあえて外すような指導もします。
子どもの側からすれば,意表をつかれます。

「これって,大丈夫だと思っていたのに」
「叱られるとおもっていたのに」
「なんで,ほめられるの」

と思うように意表をつくのです。

これがまた,新たな関係性をつくることになります。

つまり,子どもとの関係性は,教師と子どもの言語活動に依拠しているのです。
教師がどんな考えをもっているかは,言語を通してしか伝えることはできません。子どもの側も同様です。

そんな意味からも,教師の言語活動は,慎重にそしてメタ的に発していかなければならないのだと思います。

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服部英雄

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