教師の三角コーナー(立場を子どもに示す)(柴田克美先生)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/

本記事では、テストの丸つけや宿題チェックなどの作業中に生徒と上手く距離をとるためのコツをご紹介します。

2 実践の内容

総合的な学習の時間やドリルの時間など「テストの◯つけ」や「宿題を見ながら」指導することがある。そんな時、「先生に相談したい」ときは三角コーナーを「相談受付中」にして仕事を進めればよい。

また、テストの◯付けなど、子どもは先生のまわりによってきて可愛いのだが、点数を見られてはいけないときや重要な仕事の時は、三角コーナーを「今は重要な仕事中来てはいけません」と出す。

このようにして自分の立場を子どもたちに示すと、どう対応していいか、子どもたち自身がわかるのである。

3 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。

その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。

幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

4 編集後記

日頃の些細なことであっても、先生に相談したいな、お話ししたいなと思うことが子どもにはあります。私が小学生の頃、先生に話をしに行った際、先生は話を聞いてくれましたが、さっと手元の紙を隠して見えないようにしたことがありました。別に覗き見する気はなかったのになぁ、と子どもながらになんとなく反発心を覚えた記憶があります。そんな時、先生側が「今は話しかけても大丈夫だよ」「今は大切な作業をしているから、お話はまた後でね」という風にわかりやすく示してくれると、子どもにとっては非常に距離が取りやすくなるのではないかと感じました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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