立体2 どちらにたくさんの飲み物が入るだろう?(シリウス)

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

この入れ物に、飲み物を入れてのみたいのだけれど、どちらにたくさんの飲み物が入るでしょうか? 

 子どもたちに見せたのは、図のような直方体と円柱の容器である。堆積の授業では、円柱の体積までは習っていない。真上から見ると、四角が大きかったり円が大きかったり、すぐにどちらとも言えない微妙な感じなのである。
 すぐに「水を入れてみれば?」という声が上がったが、あいにくプラスチックの容器はボロボロで、水を入れるとすぐにもれてしまう。

最初に勘でどちらがたくさん入るかを尋ねてみると

〈直方体〉10人〈円柱〉17人であった。

 そこで時間をとって考えてみることにした。手に取ってみる子、重ね合わせて比べる子、計算しようとする子、グループで相談する子などと様々であった。
直方体と円柱では、どちらが大きいですか?

と尋ねると

入れ物の高さは同じだから、底(底面)の面積の大きさを比べればいいと思った。直方体は7×7=49で、円柱は、4×4×3.14=50.24だから円柱の方が大きいと思う。
体積は底面の面積×高さで決まるんじゃないかと思って計算してみたら、7×7×10=490 と4×4×3.14=50.24 で円柱の方が大きかった。
 もう一度予想を尋ねてみると、全員が〈円柱〉と考え直した。そこで容器をテープで補習して、実際に水を入れてみると、ほんのわずかながら円柱の方がたくさん水が入った。
 これまで習ったことを生かして予想ができて素晴らしかった。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

立体の体積の大きさを正確に比べることは、小学生にはけっこう難しいですよね。大人になった今だからこそ「底面×高さ」を概数で暗算すればすぐ答えを求められることがわかりますが、小学生で初めて体積を扱うときは、この記事のように、実際の模型や水のかさを比べるたりしながら、感覚的なところから導入していくことが非常に効果的だと思いました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 石川瑛一朗)

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石川瑛一朗

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