学級経営、教科指導のポイント再チェック(高岡昌司)

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目次

1 今なら間に合う、ここから育てる

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やるのは今だ!
学期の始めや大きな行事が終わった後等の時期は、学級を再チェックし、建て直す良い機会になります。子供たちもちょうど気分がリセットされて変わりやすい時期です。学年や学級、教科等関係なく、これがターニングポイントとなります!
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今の学級の状況をチェックしてみよう!

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□ 児童を指名するが、「はい」という返事をしている子としていない子がいる。

□ すぐに反応する児童が自由にしゃべっている。手を挙げずに発言する子がいるが、授業に関係していればそのまま許される。一部の児童とのみ終始する。

□ 数名の児童に先生(私)が気持ち的に(雰囲気的に)圧されている。

□ 全体へ指示するが、聞いていない子や、物をもったままの状態の子がいる。また、児童がしゃべっていたら、さらに大きな声で先生が指示を出す。

□ 先生は褒めているが、児童はあまり嬉しそうではない。

□ 1つの活動がだらだらと長い。例えば、立つ−座る、音読、班への移動等

□ ノートの書き方がばらばらで、定規を使わない。罫線やマスを気にしない。

□ 発表する子がいても、ノートを書いたり、消しゴムを持っていたり、ぼーっとしていたり、邪魔はしないが好き勝手にやっている子が混在している。

□ 発問が何を聞かれているのかわかない。逆に、何を答えてもいい状態である。

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学級づくりのターニングポイント

~授業づくり、学級づくりの学期初めのおさえどころ~
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Point 1

★ あいさつ、返事、挙手をビシッと徹底

 ○ 声を出す、声をそろえる、素早い反応

 ○ 「はい」という返事は徹底させる(凡事徹底)
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Point 2

★ 笑顔で明るく、ポジティブな雰囲気づくり

 ○ 雰囲気は教師がつくる(笑顔で、ポジティブ思考)

 ○ 誉める、認める、温かい言葉のシャワーを注ぐ
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Point 3

★ 聞かせる意識とその具体的な手立て

 ○ 教師が話し出すと、静かになっているか。

 ○ 聞き手への意識づけ(反応する、問い返す、つなげる、広げる)

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授業改善の視点(提案①~③)

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▶ 提案① 授業の導入について

  □ フラッシュ教材 (漢字、公式、九九、歴史人物、県名、ことわざ等)

  □ 5分間ミニテスト(前時の復習:基礎基本を中心に黒板に問題を書く)

  □ 復習プリント(5分程度でできるもの:答えあわせは全員でテンポよく)

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  簡便かつ集中力を高める教材の発掘・作成を

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▶ 提案② 子どもと子ども同士がペアや前後で、関わり合う活動を1時間の中で、5~10分間設定する。 

  □ 子どもに任せる時間(何をどこまでどのようにするのか明確にする) 

  □ 隣同士で指確認する、読みあう、○つけする、相談する等、短く素早く何度でも行う。だらだらは×。

  □ タイマーで時間設定をする、特に、考える活動や子どもに任せる活動は10分を越えない。

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▶ 提案③ ノートにまとめる時間や、黒板を写す時間を確保する。

  □ 中間層の子どもが当たり前にやっていることを意識的に誉める。

  □ 学びの記録を残す。学習の状況を「見える化」する。真面目に取り組んでいる子どもの良さをしっかり認める。

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授業が成立しにくい学級状況チェック10

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複数の目で学級をチェック!⇔具体的な改善策を示す

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□ ①勝手なおしゃべりや無駄口が多い。

□ ②教師への口答えや立ち歩きが見られる。

□ ③小さないたずらが多い(授業中・授業外)

□ ④授業中にばか笑いや嘲笑が見られる。

□ ⑤教師の発問に無反応、無表情である。

□ ⑥仕事をする子としない子に分かれている。

□ ⑦小さなトラブルがたびたびある。

□ ⑧教室内が散らかっている。

□ ⑨物の扱いが雑である。(教具、掃除道具、  本)

□ ⑩時間を守る意識が弱い。

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