目次
1 はじめに
この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。
山田クリーン作戦! ~地域の未来のためにどんな大人になりたいですか?~136-1.pdf
2 ESDとは
ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。
3 実践内容
ESDの要素
持続可能な社会づくりの構成概念
- 相互性…学校周辺のごみ拾いを行うことで、周辺の環境が維持されているのは、誰かの手によるものだと知り、人々の関わり合いを知ります。
- 連携性…地域の有志の方と共に活動することで、持続可能な社会を維持するための連携の大切さを学びます。
- 責任性…ごみを減らすために自分たちにできることを考えることで、社会に与える自分の役割を認識し、責任と義務を自覚します。
ESD視点で育みたい能力・態度
- 【未来】未来像を予測して計画を立てる力
自分たちの地元が将来、どのようになってほしいかを想像し、そのために自分たちが出来ることを考えられます
- 【協力】他者と協力する態度
地域ごみを減らす活動を行っている実践者と協力し、成果を上げることで、協力することの楽しさを学ぶことができます
- 【参加】進んで参加する態度
地域の景観維持に積極的に関わり、未来を担う主役という自覚を持つことで、進んで参加する心を育てます
プログラムの目標
- 多様な自然環境に育まれた生物たちが生息する地域の自然環境を再認識し、人々の暮らしとの関わりを考えます。
- 地域を守る活動を行っている当事者から学ぶことで「自分たちの地域」に対する新たな気づきを得ます。
- 「自分たちが今できる事」を考え、当事者との協働的活動を通して、子ども達自身が実践する意欲とスキルを身に着け、「地域に住む者の一人」としての自覚や責任感を育てます。
プログラムの概要
学校周辺の「ゴミ拾い調査活動」を通して、地域の自然環境を再認識し、自己の関わりについて考えることで、道徳的・倫理的規範を身に付け、地域の担い手としての自覚と責任感を育みます。
- 地域への関心の喚起:地域の自然や文化について知り、生活との関わりを認識する時間を持ちます
- 地域実態調査活動:学校周辺のごみを拾い、その量を知り分析します
- 地域環境計画の作成:調査の結果を踏まえ、子どもたちの目線でごみを減らす対策を考え、地域に対して「自分達が今できること」を提案します
- 地域環境保全主体としての活動:保護者や地域住民へ学習の成果を報告します
学習指導要領との関連
- 小学校5,6年 道徳
- 小学校5,6年 家庭
プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)
- プログラムのダウンロードはこちらから
山田クリーン作戦! ~地域の未来のためにどんな大人になりたいですか?~136-1.pdf
引用元
- ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」プログラムを探す
- ウェブサイト「ESD環境教育プログラム」 地域ESDプログラム(鹿児島県)山田クリーン作戦! ~地域の未来のためにどんな大人になりたいですか?~
4 編集後記
小学校から高校まで、学校周辺のゴミ拾いは、授業でのボランティアとしてよく行ってきました。しかし、今回の実践のように”記録する”ことはしていません。ただゴミを拾わないと怒られるから拾うのではなく、どうして拾うのか、拾うとどう変化するのか、考えるきっかけになると思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 田中真奈)
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