サクラマスを育む川~鮭川のレシピ~(ESD環境教育プログラム・山形県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

サクラマスを育む川~鮭川のレシピ~95-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性…地域の多様な自然環境が豊かな恵み(資源)を生みだし、様々な産業や文化を育みます。そして、資源を効果的に利用することが自然環境を守り地域を豊にする多様性を示すプログラムです。
  • 連携性…地域資源を活用した取組みを行っている組織との交流が出来ます。

ESDで育みたい能力・態度 

【未来】未来像を予測して計画を立てる力
地域の川とサクラマスの現状から、保全に向けた取組みを考えることが出来ます。

【多面】多面的、総合的に考える力
サクラマスの減少の要因を河川環境や川との関わりという観点から多面的に考えることが出来ます。

プログラムの目標

  1. サクラマスとヤマメの違いとその要因について理解する。
  2. サクラマスが減少傾向にある現状とその要因について理解する。
  3. 地域に古くから伝わる川魚文化の価値を理解する。
  4. 河川の環境を理解と保全に向けた取り組みを考える。

プログラムの概要

サクラマスは生まれた後およそ一年川で暮らしますが、その間の環境により海へと降るサクラマスと川に残留するヤマメに分かれます。成育には豊かな河川環境と海との連続性が不可欠であることから、地域の自然環境を図る指標とされていますが、近年徐々に数を減らし環境省の準絶滅危惧種に指定されました。山形県では県魚として親しまれてきましたが、様々な要因により資源量が減少しており、行政等による対策もはじまっています。

本プログラムではサクラマスの生態を学習し、地域に古くから伝わる川魚料理に触れることで、その価値を理解し、個人や地域レベルで保全に向けた取組みを実践できる人材育成を目指します。

学習指導要領との関連

  • 小学校6年 理科
  • 小学校5年 社会
  • 小学校5,6年 総合的な学習の時間

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全7時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

サクラマスを育む川~鮭川のレシピ~95-1.pdf

引用元

4 編集後記

サクラマスを通して個人、そして地域レベルで環境保全に向けての取り組みを考えることができる実践です。また、県魚として親しまれてきたサクラマスにより環境の変化などについても考えることができます。子どもたちが楽しく学び、考えることができる実践なのでぜひ取り入れてみてください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)

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