子供たちとの対話 ~ノンバーバルコミュニケーション

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1 非言語のコミュニケーション

教師が子供と接するときに、「言葉」が大切であることは間違いないと思います。ちょっとした言葉がけの一つで子供たちがやる気を出したり、落ち込んだりすることがあるでしょう。また、授業中、指導中の「しゃべくり」の上手・下手は、教師にとっての生命線だと思います。
しかし、我々は言葉以外にもコミュニケーションを取っています。非言語のコミュニケーションをノンバーバルコミュニケーションと言うそうです。教師は言葉だけではなく、身体動作(しぐさや表情)でも子供たちへのメッセージを伝えています。例えば・・・表情、身振り手振りなどです。

2 気にしていますか?非言語のメッセージ

授業時に、指導時に、雑談をしている時に、遊んでいるときに、子供にどんなメッセージを送っているでしょうか。

●顔の表情を変える・・・笑顔・しかめっ面・真剣な表情・目力を入れるetc
●話をするときにじっとして動かない。話しながら歩く。(良くも悪くも動かないのも一つの「表現」です)
●話をするときに大事なところで一歩足を踏み出す。
●話をするときの目線。・・・全体を八方にらみ。宙を漂わせる。数人の子供をじっと見る。
●話をするときに立ち位置を変える。・・・例えば子供の座席の間を歩きながら話す。
●話をしながら身振り手振りを加える。
●音を鳴らす(手をたたく、机をたたく、黒板をたたく)
●子供に触れる。・・・肩をたたく、背中をたたく、頭の上に手を置く、握手、ハイタッチetc
●個人的に話すときにじっと子供の目を見る、あるいは見ない。
●個人的に話をするときの位置関係。・・・目の高さを合わせる、合わせない。向かい合う、横に並ぶ。
●教師の服装など、身だしなみ。

3 すべてのことはメッセージ

広義に言うと、子供たちに対するとき、上記のような身体動作はもちろん、教師の容姿(服装)や癖などを含めて、すべてのことはメッセージとなって子供たちに伝わるということです。立ち方、座り方、目の動かし方、まばたき一つ・・・・教師の振る舞い・人柄からにじみ出す表情や動作そのものが子供たちに影響を及ぼします。あなたの強さも弱さも、優しさもキツさも、きちんとした所もだらしなさも、言語以外から発せられている情報量は意外に多いです。無意識にあなたが醸し出すメッセージはどうにも変わらない、変われない部分もあることでしょう。しかし、ある程度のことは気をつけて、変えていくことができると思います。
教師は役者であれと言われます。言語以外のところで、自分が子供たちにどんなメッセージを出しているのか?
・・・プレッシャーを与え過ぎていませんか?「先生の顔色を見て行動する子供を育てる」というのは、あまりほめられた教育ではありませんね。逆にユル過ぎて緊張感を失っていませんか?無くて七癖と言われますように、以外と自分の気がついていないところで子供たちへの影響が及んでいる所はあるものです。時々は客観的に、自分が子供たちと非言語のメッセージをどのようにとっているのか、振り返ってみましょう。

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