【教育実習 体験談】実習を通して自分の課題を知る

平成26年度、中学校・体育で教育実習を行った実習生の体験談です。
人生で初めて生徒の前で授業を行った時に感じた難しさについて紹介します。

柔道の授業

私は大学3年生の9月から2週間、公立中学校で教育実習を行いました。教科は体育で、単元は柔道でした。自分自身も中学校の時に柔道をしていたので授業のイメージはありましたが、実際に教える立場になると、とても不安でした。実習前の夏休みに、大学で友達と中学で扱う技を一通り練習して実習に臨みました。
 実習が始まり3、4日後に初めての授業を行い、「自分がケガをしない、相手にもケガをさせない」ということを第一にしましたが、実習を通してたくさんの課題が見つかりました。本記事では、私が実習中に感じた授業の課題を中心に紹介します。

先生の言う通りに動けると思っていた、、、

実習当初は、生徒が教師のイメージしている動きを確実に行える、という意識で指導案を考えたり、授業に臨んだりしていました。そのため、授業では教科書に載っている完成系としての技のポイントを伝えれば良い、と考えていました。
 しかし、授業をしてみると、こちらがイメージする動きと実際の生徒の動きとのギャップに衝撃を受けました。これは、自分の説明の仕方が悪かったことが原因の一つに挙げられますが、初めから完璧に動ける生徒はほとんどいない、という当たり前のことが分かっていなかったことが大きな原因だと思います。教師の自分が正しく説明すれば生徒はその通りに動いてくれる、どこかでそう思っていたのだと思います。

この失敗から、授業を考える際には、技の練習中に「生徒はどのような点を間違って動くのか」「なぜ、技のポイントの動きができないのか(腕の使い方、踏み込み足の位置、技を受ける相手が動きすぎる、など)」「どのような言葉を使えば分かりやすく伝わるか」といった、生徒の立場に立った説明や伝え方を具体的に用意することが、とても大切なのだと学びました。
 特に、自分は体育が得意だったこともあり、うまく動くのが難しい人のことをあまり考えたことがありませんでした。実際の生徒の動きを予想し、それに対する支援を考えようとする姿勢を忘れないことが大切です。これは体育だけではなく、どの教科にも言えることだと思います。

話し方の工夫

実際に授業を行い、生徒はしっかり話を聞く、という前提で授業を行うほど怖いことはないと思いました。私は普段から落ち着いている口調で話すので、実習中の授業もそのような話し方になっていたと思います。単調な話し方が多く、私語があっても「おしゃべりをしている人、こっちを向いて」「静かにして」といった直接的に注意を向かせる方法しかできず、話をする時に生徒の注目を引くことがほとんどできませんでした。
 実習後の振り返りで担当の先生から「授業中、生徒がこちらに注目するような工夫ができれば良かった」という課題をいただきました。例えば、技のポイントを説明する前に「これは一回しか言わないポイントだから聞き逃すと大変だよ」「日本代表のコーチに教えてもらったポイントを特別に伝授しよう!」などの言葉を添えたり、小声でささやき注意を引いたりするなどの工夫ができれば良かったと思います。その時に、これから授業の本を読んだり、先生方の授業を見たりして、生徒が自分の話に注目するような工夫を身に付けていきたいと強く思いました。

これから実習に行く方へメッセージ

実習を通して「生徒の動きをイメージできなかった」「話す時に注目させられなかった」という2つの課題が残りましたが、いずれも「生徒は自分が思った通りに動くはずだ」という独断的な考え方がもとになっていると思います。
 実習に行くまでは「授業は子どもたちと一緒につくっていくものだ」ということを考えていましたが、いざ授業を考えてやってみると、その実現がとても難しいことだと痛感しました。「先生になったらこんな授業がしたい」と思うだけでそれが叶うはずはありません。生徒のつまずきを予想したり、話し方を工夫したり、他にも様々な工夫のもと、そのような授業が実現できるのだと思います。
 実習で自分の課題を見つけ、それを1つ1つ丁寧に克服していくことで、力のつく授業ができるようになるのだと思います。焦らず、一歩ずつがんばってください。

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