【先生インタビュー】今から始める!先生への第一歩!

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大学時代に出会った子どもたちに夢をもらった小学校の先生(経験年数4年)に、大学生活にやっておいた方が良かったこと、理想の教師像などを語って頂きました。
熱く、優しい先生の言葉です。

先生を目指したのはいつ頃ですか?

高校生まではなりたい仕事がありませんでした。しかし、「学校の先生にはならない」と決めていました。父親が先生をしていたのですが、その姿を見てとても大変そうだったからです。学校の先生以外なら何でもいいと思っていました。

大学進学の時点でもなりたい職業は決まっていなかったので、選択肢を狭めないよう学部を選びました。「大学に入ってなりたい職業を見つけよう」という思いで大学へ進学しました。

大学生活で先生を目指すきっかけがありましたか?

大学に入って始めたスイミングのインストラクターのアルバイトです。今まで小さい子どもと触れ合う機会がなかったのですが、インストラクターとして子どもと関わるのがとても楽しかったです。私の指導についてきてくれて子どもが成長したり、私が言ったことに笑ってくれたり。ベタかもしれませんが、子どもの笑顔がとてもかわいかったので、「自分がやりたいのはこれだ!」と思いました。

インストラクターになろうとは思わなかったですか?

それも考えました。姉がスイミングのインストラクターをしていたので、現場のリアルや勤務環境など、いろいろ話を聞きました。そして、先生の仕事についても親に聞いたり、調べたりしました。悩んだ結果、勤務条件を考慮して学校の先生を選びました。

校種については、スイミングでは未就学、小学生~高校生といろいろな年齢の子を教えていましたが、小学生が良かったです。私の話がうまく通じて、笑いのつぼも合ったんです。恋人を選ぶ時のようなフィーリングですかね。また、人数も小学生を多くみていたので、集団を動かす自信もありました。

大学は教育学部ではなかったのですよね。小学校の教員免許は取れましたか?

大学では中高の免許しか取れませんでした。いろいろ調べて、他県の大学講師の特別講座を受けると小学校免許も取得できる制度を知りました。しかし、その制度は選抜の試験があったので必死で勉強して講座を受ける権利を得ました。

講座は夏・春などの長期休みにもあり、単位数は通常の卒業よりもプラス40単位くらいになりましたが、どうしても先生になりたかったので苦ではありませんでした。もしそのような制度がなければ通信大学などで小学校免許を取得していたと思います。

先生を目指す人が大学生活でやっておいた方がいいことはありますか?

①話し上手

学校の先生は人前で話すことが多いので、話し上手な人は強いですね。雑学や豆知識をたくさん知っているだけじゃなくて、それを人に面白く、分かりやすく伝える練習をするといいと思います。例えば、〈お歯黒の目的と美意識〉〈鉄砲と〇〇が同じ軌道を描くこと〉など、子どもは教科書に載っていない話を喜びます。

私は今でも子どもに話す内容を事前に準備して、車や電車の中で練習していますが、先生になる前から子どもの前で話す引き出しを増やしておくと、現場に入ってから子どもを引き付けやすくなると思います。

うまい話し方は現場に入ってからだけでなく、学生生活のコミュニケーションでも役に立つでしょう。授業でプレゼンしたり、サークルでメンバーを説得したり場を和ませたり。私は大学時代にそのような意識がなかったので少し後悔しています。

②叱れる先生

2つ目は、やっておいたらいいことか分かりませんが、叱れるようになることです。「最近の若い先生は叱れない人が多い」と現場でもよく耳にします。最近、学校で教育実習生と話す機会があったんですが、こんなことを言っていました。

「昨日、子どもたちを強く怒っちゃったんです。今日は顔を合わせづらいですね、嫌われたかもしれないので・・・。」

実習生の気持ちはとてもよく分かります。私も初任の頃は子どもの顔色を窺って強く叱れないこともありました。しかし、子どもに嫌われたくないからという理由で叱らないのはおかしいと思います。誰でも間違いを指摘されるのは嫌なことですが、それを学ぶのが学校です。

〈集団で生活するには、自分の思い通りにいかないこともある。それを考えるとあなたの行動や考えは間違っている、許されない。直していきましょう。〉

ということを子どもに伝えるのも先生の役目であり、それが〝叱る″ことだと考えています。

大学生活で子どもを叱る機会は少ないですが、相手の機嫌を取るために関わるのではなく、間違いを間違いだと伝える姿勢を持つことが大事だと思います。


(先生の本棚の1つ。大学時代から読んでいて教育実践書が多い。)

先生の理想の教師像はありますか?

これもベタかもしれませんが、3年B組の金八先生です。ドラマは中学校が舞台ですが、金八先生のように、休み時間も放課後も一緒に遊んだり、人生を語り合ったり、子どもと真正面から全力で関われる先生になりたいです。

卒業後も節目節目に連絡をもらえたら嬉しいですね、「高校を卒業してこれから~~に進みます」「結婚しました」とか。

卒業後も繋がっていたいなんてすごい熱血だと思われますが、私の場合は子どもと離れるのが寂しいんだと思います。子どもたちの忘れられない先生になれるように、これからも子どもたちとの思い出を全力で作っていきたいです。

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