目次
1 消防署見学だけでは
教室内で、少ない資料を使って社会の授業をやっていても、今一つ子供たちもピントが合わない場合があります。消防に関する学習をする場合、実際に消防署や消防団に見学に行かせてもらっても火事の現場を体験するわけではないので、「たいへんだろうなあ」という感想しか出てこないのが現状です。
NHKで放映されていた「プロジェクトX 挑戦者たち 炎上 男たちは飛び込んだ~ホテルニュージャパン・伝説の消防士たち~」は、子供たちを引き込む迫真のドキュメンタリーです。放映から時間もたっていますし、実際の事件は1982年とさらに古い話ではありますが、今でも十分鑑賞に堪える内容です。
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昭和57年2月8日、日本災害史上例を見ない火災事故が発生した。地上10階の巨大ホテル、ホテルニュージャパンの火災は、犠牲者33人を出す大惨事となった。絶望的といわれた高層階から66人もの人命を奇跡的に救出した、東京消防庁「特別救助隊」の伝説のドラマを描く。(AmazonHP商品の説明より)
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是非、学校に一本常備しておかれることをお勧めします。4年生で見ていないのであれば、5・6年生の道徳の時間にでも見せてあげてください。
2 百聞は一見に如かず
プロジェクトⅩシリーズのビデオが出た当時は「道徳の時間に見せっぱなしにしてこんなのは教師の手抜きだ」との批判の声がちらほら聞かれたこともあります。しかし、たとえ見せっぱなしであったとしてもこのシリーズの何本かにはつまらない授業を1時間するよりも値打ちがある場合があると思います。私は「伝説の消防士たち」はもう10回は見たと思いますが、強い職業意識を持つという意味でも私自身、たいへんいい勉強になります。
他のビデオもまた名作が多いので、この番組を知らない世代の先生方は特にごらんになられるといいと思います。
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