くらしをささえる水④「水のありがたみ」 ~4年生社会(シリウス)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。

シリウスのホームページはこちら→ 静岡教育サークル/シリウス

関連記事もぜひご参照ください↓↓↓

くらしをささえる水①「学校の水道は?」 ~4年生社会(シリウス) | EDUPEDIA

くらしをささえる水②「学校の水は使いすぎではないか」 ~4年生社会(シリウス) | EDUPEDIA

くらしをささえる水③「学校の水道代はいくら?」 ~4年生社会(シリウス) | EDUPEDIA

くらしをささえる水④「水のありがたみ」 ~4年生社会(シリウス) | EDUPEDIA

2 実践内容

お金のかかる水とただの水

水道代は何に使われているのか予想したところで、実際にインタビュー活動をおこないました。相手もお忙しい中時間を割いてくれるわけであるので、失礼のないように話し方、質問したいことをあらかじめ指導してからインタビューをおこないます。

まったく面識のない大人と電話で話す経験などなかったことでしょう。電話をする顔は、ずいぶんと緊張していました。それぞれのグループでインタビューしたことみんなの前で発表しました。

発問1「インタビューしてどんなことがわかりましたか?わかったことをみんなに紹介しよう。」

他のグループの発表を聞きながらノートにまとめていきました。どうやら、水道料金は水をきれいにする機械のために使われているらしい、ということがわかりました。ここで水とお金について、その関係を調べます。

発問2「水が水でもどんな水があるのだろう。〈ただの水〉と〈お金のかかる水〉に分けてみよう。」

〈ただの水〉

・海の水   ・水たまり   ・雨水   ・滝   ・ドブの水
・生水    ・湧水    ・池   ・湖  ・川  ・オアシス

〈お金のかかる水〉

・温泉   ・水道の水  ・トイレ   ・噴水   ・ダム
・六甲のおいしい水    ・アルプスの天然水

たくさんの水があげられました。これを〈ただの水〉〈お金のかかる水〉に分けていったのですが、ダム・噴水・温泉などは判断に迷っていたため、私の方で〈お金がかかる〉ものとして分類しました。分類ができたところで〈ただの水〉と〈お金のかかる水〉の違いについて考えます。

発問3「ただの水とお金のかかる水の違いはなんだろう。」

  • ただの水は汚いし、お金のかかる水は消毒が入っているから
  • 違いはある。森の自然の水をお金をかけてきれいしている
  • お金のかかる水は、たぶん水をきれいにしている人が、お金を払って水をきれいしているから
  • ただの水は自然にできている。お金のかかる水は機械を使っている
  • ただの水はきれいなものもあるし、汚いものもある
  • お金のかかる水は、安心して飲める。消毒してきれいにしているから
  • お金のかかる水は汚い水を機械にきれいにしてお店に出している

このように違いがいろいろ見つかりました。最後に私が水道局からもらった下敷きや「進みゆく藤枝市」という冊子を見ながら

  • 川の水をきれいにしていること
  • 大井川上流から聞いてくること
  • 機械を使ってきれいにしていること

を確かめました。

◆◆◆ 子どものノートより ◆◆◆

[インタビューについて]

質問したところ:市役所

  1. お金の使い方:消毒などにお金を使っている
  2. 私たちは、今、社会で水道料金のことを勉強しています。そのことで質問ですけど、お金は何に使っていますか。私は、消毒やごみを減らす機械に使っていると思います。どのようなことにお金を使っているのですか。

◆◆◆ グループの発表を聞いてわかったこと ◆◆◆

浄水場

・水をきれいにする機械を動かす   ・電気代
・設備を新しくする  ・水を送る  ・配管を新しくする

広小の先生

・働いている人の給料  ・機械や消毒

トイレの水はどこへ行くのだろう

これまでの学習で、飲み水は給水場からくることがわかった。その水は大井川から汲み上げられたものであった。では水を使った後はどこへ行くのだろう。排水について今度は考えてみた。

発問1  広小のトイレ、水は使った後どこへ行くのだろう。

子どもたちの予想としては、配水管を通るのであるが、その先が少しずつなっていた。大きくわけると〈そのまま川に流す〉〈校内できれいにして流す〉〈校外の水道会社まで運んできれいにする〉であった。

・トイレ→パイプ→門
・トイレ→パイプ→広小の外
・トイレから細いパイプに入って外へ出ると思う。
・下水道を通って下水処理場へ行く

こうして予想を立てた後、学校の中を探検した。

指示1  使われた水はその後どこへ行くのか探検してみよう。トイレにあるパイプをたどっていくと分かるかもしれないよ。

子どもたちは嬉しそうに教室の外へ飛び出していった。すぐに見つけたのがマンホールのふたである。ふたには汚水と書いてあった。「先生、汚水と書いてあるよ」字も読めるようである。やがて体育館横の浄水施設に目が向いた。でもまだなんだか分からないので「何かな?」建物の回りをぐるぐる回っていた。

広小のトイレの水はどこへ行くか探していくと、体育館横に謎の部屋があることが分かった。トイレの水はここへ集められているのだろうか? 謎の部屋やマンホールを見てみることにした。

指示2  用務員さんに謎の部屋やマンホールを見せてもらおう。

用務員さんがマンホールをあけてくれた。そこを見て「うわー」「何これ」とあがる悲鳴。のぞいた後には一目散に逃げる子ども。給食前の4時間目に見るには、あまりにもショッキングな光景であった。私がトイレから水とトイレットペーパーを流すと「わー、来た来た」「先生のうんこだー」という声が聞こえてきた。流れていく様子が見えたようだ。

次に体育館横にある管理浄化施設を見せてもらった。ここに下水が集められある程度きれいにした後、川に流している。上から穴をのぞくと、かなり底は深く臭いもした。子どもたちは、こわごわと下をのぞきこんでいった。

◆◆◆ 子どものノートより ◆◆◆

マンホールの中、何か虫がいっぱいで、ぐちゃぐちゃして気持ち悪い。職員室につながっている。ちゃんとつながっていた。2個目のマンホールは、トイレットペーパーが流れてきた。謎の部屋は、ウー、恐ろしかった。だってマンホールの中は3mもある。

マンホールの中は何かうんこみたいなものが流れていた。森竹先生が職員室に入ってトイレでうんこもしてきたら、マンホールなかでうんこが流れてきた。森竹先生がまたトイレにいった。で、今度は他のマンホールを見ていたら、うんこといっしょにトイレットペーパーが出てきた。謎の部屋の名前は浄化施設という名前。でも絶対見たくない。

指示3  水道や下水の勉強をして、わかったこと・思ったこと・考えたこと・見学で聞いてみたいこと。

◆◆◆ 子どものノートより ◆◆◆

浄水場で働いている人はどのくらいか。浄水場できれいにした水はどこへ行くのか。

ぼくたちのトイレの水の量は、1日でどのくらいの量なのかを聞く。

学校のトイレの水は、浄水場まではいかないが、学校にある浄化施設という建物で薬を入れているけれど飲めない。

水道の勉強で分かったことは、水道料金を使い、水をきれいにすることがわかりました。

下水の勉強で分かったことは、広小は下水場までうんこが行かないけれど、広小は広小で水をきれいにしていることがわかりました。下水の中を見たら、とってもきたなくて臭かった。でも私はそのとき鼻が詰まっていてその匂いはわからなかった。そして広小の場合、下水処理場まで行かないことも分かった。用務員さんも大変だなとつくづく思った。

トイレでしたのが下水にいった後に、あのへんな建物の中に入るなんてわからなかったけれど、勉強をしたら分かった。

機械を動かすお金は1日いくらですか? 24時間みんな休まずにやるんですか?水は一円でどのくらい使えるんですか。

広小の子は一人1日で、ペットボトル78本分の水を使っているからすごいと思った。広小の水は下水処理場まで行かない代わりにへんなタンクみたいなところで処理される。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス

1984年創立。

「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

(2015年1月時点のものです)

4 書籍のご紹介

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