『日本の歴史』戦争と人々の暮らし(教育出版6年社会科)~思考ツールの活用(思考回路図)~

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目次

本単元で身に付けたい資質・能力

日本がかつて戦争をし、国内外に大きな被害を出したことについて理解する。写真資料や遺跡、文化財、統計や年表などの各種の基礎的資料を通して、情報を適切に調べまとめる技能を身につけるようにする。また、日中戦争や日本に関わる第二次世界大戦の特色、出来事や人物の関連や意味を多角的に考え、それらをもとに議論する力を養う。そして、日中戦争や日本に関わる第二次世界大戦について、主体的に学習の問題を解決しようとする態度や、よりよい社会を考え学習したことを社会生活に生かそうとする態度を養う。

単元の評価規準

知識・技能

写真資料や遺跡、文化財、統計や年表などの資料で調べ、必要な情報を集め、読み取り日本がかつて戦争をし、国内外に大きな被害を出したことを理解している。

思考・判断・表現

世の中の様子、人物の働きや代表的な文化遺産などにから問いを見いだし、この頃の世の中の様子を考え、適切に表現している。

主体的に学習に取り組む態度

日中戦争や日本に関わる第二次世界大戦の経緯や被害などについて、予想や学習計画を立てたり、学習を振り返ったりして、主体的に学習問題を追究し、解決しようとしている。

単元の展開【1~7時】

1時 戦火に焼けた日本

・東京大空襲の写真を見て気づいたことを全体で話し合う。

・東京大空襲での物的・人的な被害を個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・戦争とその時代について関心をもったことから学習問題(例:「日本が戦った戦争は、どのような戦争だったのだろう。それによって、人々の暮らしはどうなったのだろう。」)をつくり、学習計画を立てる。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

2時 中国との戦争が始まる

・満州に渡った人々の暮らしや思いから、日本が中国に進出していった経緯を個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・満州国建国が国際社会の反感を買い、日本が孤立していったことを全体で捉える。

・中国で戦線が広がり、戦いが長期化していったことを個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・日本と中国との戦争がどのようなものだったのかについて班で考え、まとめる。

・班で考え、まとめたことを全体で共有する。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

3時 アジア・太平洋に広がる戦争

・年表と地図から、戦争がアジア・太平洋地域へと広がっていく経過を全体で読み取る。

・グラフから、日本とアメリカの航空機生産力の違いが何を意味するかを個人で考える。

・個人で考えたことを班で共有する。

・戦況の変化や、占領した地域や植民地の人々に与えた影響について班で考える。

・班で考えたことを全体で共有する。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

4時 戦争と人々の暮らし

・写真や年表から人々の暮らしの様子が変わっていったことを個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・戦争の状況が悪化するに従い、資源や物資が不足していったことを全体でつかむ。

・標語がつくられた理由と当時の人々の思いを個人で考える。

・個人で考えたことを班で共有する。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

5時 子どもたちと戦争

・戦争中の子どもたちの暮らしを個人で予想する。

・個人で予想したことを班で共有する。

・写真や当時の子ども向けの遊び道具などから、戦争中の子どもたちの暮らしについて個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・戦争が子どもたちの暮らしにどのような影響を与えたのか班で話し合う。

・班で話し合ったことを全体で共有する。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

6時 おそいかかる空襲

・写真から空襲の様子について捉え、空襲を受けた都市の被害について全体で推測する。

・日本各地の空襲の被害について個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・全体で疎開体験者に話を聞いたり地域に残る戦争遺跡を調べたりして、国民が受けた被害について話し合う。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

7時 沖縄・広島・長崎、そして敗戦

・沖縄戦の様子と被害について個人で調べる。

・個人で調べたことを班で共有する。

・広島、長崎に投下された原爆による被害について班で調べる。

・日本が敗戦を迎えるまでの経緯を班で調べ、戦争が国内外に大きな被害を出して終わったことを全体でつかむ。

・「まとめる」(P.218)も活用して、本単元の学習をまとめ、学習を振り返る。

・個人で振り返りを行う。(思考回路図)

学びの思考を整理する「思考回路図」

思考を可視化し、学んだことを順序立てたり、目的を明確にしたりすることができるツールとして「思考回路図」があります。本単元では、「思考回路図」のゴール(目的)を真ん中に記し、その周りを各授業の振り返りの観点で囲んでいます。ゴールを意識した思考(学んだこと)を観点に沿って積み上げることができるようになっています。学んできた思考を可視化することができるので、ゴールに沿った振り返りをすることができます。

前回の記事でも思考回路図を取り扱いましたが、思考を可視化する思考回路図のフォーマットは授業の内容や学習問題、学習者や授業者の使いやすさなどによって変えることができます。様々な思考回路図を作成し、授業に合った思考回路図を使ってみてください。

参考出典

・教育出版「令和6年度版『小学社会6』年間指導計画・評価計画」.

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執筆者プロフィール

nanalalala

元小中学校教員。「思考を深める」(アクティブラーニング・思考回路図の活用など)、「安心して学ぶことができる」(ユニバーサルデザインを意識した授業計画・環境整備など)、「SST」「理解教育・インクルーシブ教育」などを意識し、教育活動・学習活動などに取り組んできた。現在は自身の経験を伝えるWebライターとして活動中。

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