出典:株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所
概要
「失敗して学ぶ」ことはよくありますが、一度の失敗が取り返しのつかないことになる恐れもあります。子どものスマートフォン利用もその一つだと思います。何気なく使っているつもりでも友達を傷つけている恐れもありますし、心身を傷つけるような犯罪に巻き込まれる恐れもあります。けれども、情報収集やコミュニケーションなどこうした機器でできることは多く、私達の生活を便利にするものでもあります。危険を持つスマートフォンとどのような付き合い方をしたら良いか、この「スマートフォン安心ガイド」に掲載されている多くの事例で学んでみてはどうでしょうか?無料でダウンロードもできるので、印刷して配布をしても良いと思います。
「いまや中高生の利用も増えたスマートフォン。パソコンと携帯電話の特徴をあわせもつと言われてるスマートフォンは、いろいろなアプリをダウンロードすることで、⾯白いゲームがプレイできたり、仲間と無料でチャットや通話ができたり、写真や動画を楽しく加工したり、その写真や動画をカンタンにSNSや動画サイトにアップできたりと、その活用の幅が大きく広がっています。
これからも利用する人が増え続けていくであろうスマートフォンですが、使い方を一歩誤ると、その便利で楽しい機能が大きなトラブルを招くこともあります。近ごろは情報が広がるスピードが速くなっており、一度ネット上で広まってしまったものを削除するのは非常に困難です。中高生でも、被害にあうだけでなく、加害者になるケースも増えています。スマートフォンによるトラブルにはどんなものがあるのかを知ることで、トラブルを招かない安全な使い方やトラブルが起こってしまったときに被害を最小限にする方法を身につけていきましょう。」
「トラブル事例に学ぶ スマートフォン安心ガイド」について
「トラブル事例に学ぶ スマートフォン安心ガイド」では、スマートフォン使用により起こりうるトラブルを防ぐために多くの事例が載っています。また、スマートフォンの特徴やできることも整理されているのでご覧下さい。
出典:株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所
ガイドの一括ダウンロードはこちらからお願いします。
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/csr/safety/pdf_01.pdf#page=1
1 コミュニケーションサービス利用によるトラブル事例
ここでは具体的な22個の事例をもとに解説やポイントが紹介されています。全てを扱う時間がなくても、一つを取り上げるだけでも効果はあると思うのでぜひご覧下さい。
スマートフォンでのコミュニケーション注意点
- 事例1: チャットでの言葉使いが原因で思わぬことからケンカに。
思わぬことで人や社会に大迷惑
- 事例2:自分のアカウントから、つぶやきが勝手に送信される。
- 事例3:つぶやきサイトでプライバシー侵害。勤め先は、謝罪文発表。
- 事例4:いたずらのつもりの爆破予告、本人逮捕にまで発展。
- 事例5:悪ふざけをSNSで公開して、大炎上。バイト先のコンビニは閉店。
- 事例6:ふざけた画像をつぶやきサイトに投稿。大迷惑行為として、厳重注意に。
- 事例7:チェーンメッセージを広げた結果、同じ内容が何通も自分に届く。
気づいたら自分自身が酷い目に
- 事例8:二人だけの秘密だった動画を、元彼にSNSで公開された。
- 事例9:見られたくない写真がネット公開され、恥ずかしさで不登校に。
- 事例10:「友だち探し掲示板」で出会った男に、財布やスマホを奪われる。
- 事例11:年齢を偽り「ID交換掲示板」を利用。出会った男に、脅迫された。
- 事例12:出会い系サイトへの書き込みだけでも、書類送検に。
- 事例13:ノリで配信したライブ動画が録画され、見られたくない映像が拡散。
いじめがネットでエスカレート
- 事例14:無料通話/メッセンジャーアプリで、仲間外れの「いじめ」が発生。
- 事例15:なりすまし被害、書いた覚えのない悪口で親友から連絡拒否に。
- 事例16:いじめ動画をネット公開したら、さらにいじめがエスカレート。
しくみを知らなかったでは済まないことも
- 事例17:クラウドサービスのアカウントが乗っ取られてプライベート写真が漏えいした。
- 事例18:盗難・紛失対策アプリのアカウント情報を他人に教えたことで行動が監視された。
- 事例19:写真アップで、ストーカーが居場所を特定。家の前までやってきた。
- 事例20:無料通話/メッセンジャーアプリで、元彼や知らない人から次々と連絡。
- 事例21:SNSでアカウントが乗っ取られ、いたずらメッセージが勝手に送信される。
- 事例22:IDとパスワードの使い回しが原因でプリペイドカードの残高がゼロに。
2 サイト・アプリのトラブル事例
ここでは具体的な9個の事例をもとに解説やポイントが紹介されています。全てを扱う時間がなくても、一つを取り上げるだけでも効果はあると思うのでぜひご覧下さい。
詐欺まがいの悪質サイト
- 事例23:ワンクリック詐欺、アダルトサイトをちょっと覗いて高額請求が届く
- 事例24:モバイルバンキング利用中にフィッシング詐欺にあい、銀行残高ゼロ円に。
- 事例25:「偽ショッピングサイト」とは知らずに商品購入。クレジットカード番号を盗まれ商品届かず。
ウィルス(マルウェア)や不正アプリの怖い罠
- 事例26:海賊版のゲームインストールで、ウィルス(マルウェア)感染。位置情報が流出。
- 事例27:不正アプリをインストールしたら、アドレス帳のデータが流出。
ネットサービスの落とし穴
- 事例28:市販DVDから抜き出したアニメを、動画共有サイトにアップしたら著作権違反になった。
- 事例29:有名人とのメッセージ交換で、どんどんポイントを購入。実は、相手は偽物。
- 事例30:オンラインゲームに夢中になり、アイテム購入で10万円もの請求に。
- 事例31:ファイル共有ソフトで音楽データを不正に公開。著作権法違反で書類送検。
3 「ながらスマホ」のトラブル事例
危険な「ながらスマホ」
ここでは具体的な2つの事例をもとに解説やポイントが紹介されています。全てを扱う時間がなくても、一つを取り上げるだけでも効果はあると思うのでぜひご覧下さい。
- 事例32:駅のホームで歩きスマホ。他人への迷惑に加え、ついにはホームに転落
- 事例33:自転車の乗りながらスマホ操作。歩行者に気がつかず、衝突事故に。
4 ルールを決めて利用しよう
- 事例34:ゲーム、動画、SNSで睡眠不足。ついには、親にスマホを没収された。
5 トラブルに巻き込まれた時の相談先
本ガイドでは、トラブルに巻き込まれた時の相談先一覧を示しています。以下で取り上げたものなど信頼できる9つの団体が紹介されています。何かあった際は小さいことでも相談すると良いと思います。
困ったことが起きたら、すぐに警察に相談しましょう。
- 警察相談ダイヤル ♯9110
有害サイト対策、迷惑メール対策、料金の使いすぎ防止などは、こちらへ。
- ドコモあんしんホットライン 0120-053-320
- 全国の消費生活センター等 パソコン http://www.kokusen.go.jp/index.html
- 全国の消費生活センター等 モバイル http://www.kokusen.go.jp/mobile/index.html
用語集
聞き慣れない言葉や、よく聞くようになったけどいまいち意味が分からない言葉もあると思います。そうした用語を説明しています。
出典:株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所
6 団体について
株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所
2004年1月設立。通信業界の直接の利害を離れ自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする研究所。スマホ・ケータイの使われ方を量的に把握する調査を毎年実施するとともに、モバイルICTの利用による生活者の行動・価値観の変化を解明する研究に取り組み、その成果を『データで読み解くスマホ・ケータイ利用トレンド2016-2017』(中央経済社)などで発信してきた。子どもたちの安心・安全なスマホ利用のための「トラブル事例に学ぶスマートフォン安心ガイド」の制作・公開など、調査研究の成果を活かした社会活動にも力を入れている。
モバイル社会研究所Webサイト http://www.moba-ken.jp/
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