1年生から始める百ます計算

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作成者: sekiitaさん

1 ~百ます計算のスモールステップ~

なぜ改めて百ます計算?

  • 集中力(メリハリ)がつきやすい。
  • 「やればできる」「努力=結果」など、達成感を味わいやすい。
  • 計算力が向上する。
  • キレにくく、忍耐強くなりやすい。

⇒百ます計算が、子どもを伸ばすために有効!

1年生を担当して改めて重要性を再確認

◯繰り上がりのある計算は・・・
* 「加数分解によるたし算」
 9 + 5 = 14 ←「9の友達は1だから」「10と4で14」
  10 1と4
* 「被加数分解によるたし算」
  9 + 5 = 14 ←「5の友達は5だから」「10と4で14」
 4と5  10

「10の固まり」の重要性を再認識
1. 10になるお友達  『1と9,2と8,3と7,4と6,5と5,おしまい』
⇒「2の友達は8」ということは、「2+8=10」,「10−8=2」とリンクさせる思考をもたせる。
2. 前単元の 「いくつといくつ(数の分解)」が重要。定着が難しかった単元。「5は、1と?」
5
4 □ 
などのサクランボ型の計算が苦手な子が多い。
加数分解のやり方は理解しているのに、この計算でつまずいている児童がいる。
サクランボ型×100問でタイム計測?そうしたら、もう少し早めの時期に取り組めた??
3. 「10の固まり」で考えると、指を使わないで計算が可能。
4. 時間がかかっても、指を使わせない。
(過去には許可していた。以前指導した4年生の「神業的な指さばき」は素晴らしかったが、めあてとしている頭の回転を速くするという部分で疑問を感じたので許可しないことにした。)
5. 当然、加数分解・被加数分解のどちらを使って計算しても良い。
6. おはじきなどの具体物を使用し、繰り返し指導してきた。
7. フラッシュカードが効果的だった。

これはいかん!

はじめは、百マスは多すぎると考え、半分の7×7=49マスでならと勝負した。集中できずキョロキョロする子や、やたらと上を向く子、担任と目が合いっぱなしの子・・・たくさんいた。「先生、ぼく計算苦手だよ。」と下を向いている子を見て「これはいかん!」と思った。
そこで、繰り上がりのない計算。マスの少ない計算をやらせることにした。効果は絶大だった。極端に苦手であった3名中、どの子もモチベーションを落とさずに、意欲的に取り組むことに成功した。

3種類のマス計算

「3段階の指導方法」

添付ファイル

3つのレベルを作り、そこにランクアップがあることで子どもは次のステージに進みたくなる。ランクが上がると急に難しくなるが、子どものモチベーションは維持できた。目安として1年生のクラスでの上位陣は5分で百ます計算×3枚終わらせるのが今のめあてとなっている。
1. 6ちゃん計算
「0~5」までの数字を並び替えた36マスの計算。繰り上がりが無く、集中しやすいことが利点。
→5分で3枚できたら、7ちゃん計算へランクアップできる。最初は5分でも終わらない子もいた。
2. 7ちゃん計算
「0~9」までの数字を7つ選ずつ選んだ49マスの計算。繰り上がりはあるが、百マスの半分。マスの多さにアレルギーを感じる子でも集中しやすい。
→5分で2枚できたら、百ます計算へランクアップできる。
3. 百ます計算
通常の百ます計算。
1年生なので、自分の前日のタイムをよく覚えていない子(特に苦手な子)がいる中で「ランクアップ」は効果があった。全員同じ課題よりも、個別の課題の方が、よりその子に実態に即している。また、時間の感覚がまだ育っていないため、時間を全面に押し出すと早くなっている認識が薄くなる。そこで、「毎日5分」とすることで、「何マス進んだ」「残り何マスになった」と視覚で見えるため、速さを実感できる。

集中するのが苦手な子でも・・・!!

声をかけてもなかなか進まない子が、ストップウォッチを持って「用意、はじめ」と言うと、とたんに集中してスピードアップしたり、特に記録もしていないのに「何分だった?」と聞いてきたりするようになった。一般的には嫌われているが、時間を気にしながら取り組むというのも、普段気が散りがちな子には有効なのかも知れない。ただやはり長時間は持たない。そういう点でも5分は有効であったかと思う。

百ます計算に関するQ&A

Q1,なぜ、左から書くのか?
A1,算数だから?
⇒左側の列にも右側の列にも0~9の数字を入れている百マス用紙を作ってあげると「左利き問題」が解決する。
 
Q2,上の段と横の段、どちらが足す数(加数)?足される数(被加数)?
A2,上の段が足される数(被加数)!?ひき算は上が引かれる数(被減数)であるから。
   どちらの考え方でも、たし算に関しては特に問題はない。

まとめ

皆さんが行っている当たり前の内容だと思うが、改めて提案した。子どもの実態に合わせたマス計算が出来ると、それほど負荷をかけずに計算アレルギーが出ることもなく、楽しく取り組むことができる。積み重ねが全くできていない高学年でも、個別対応でも使用できる内容だと思う。

コメント
  • ただ、百マスのプリントを配って、「はいやりなさい」では、うまくいかないですね。sekiita さんのやり方、早速試してみたいと思います。私は3から9までの中から3行を抜粋した30マスでやらせることがあります。

  • 大造 (Edupedia編集部) (6/30 2:31)

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