目次
1 はじめに
この記事は、館山市立北条小学校において実践されたものです。北条小学校では昭和37年(1962年)から50年にわたって、「北条プラン」と言われる教育プランを打ち出してきました。北条プランはその間何回にも渡り、試行錯誤が繰り返され改善されています。本実践は「プランⅩ」で平成20年度から行われています。
- 情報共有の要 ~「カリキュラム管理室」の中身を探る~(館山市立北条小学校)
https://edupedia.jp/article/53233f8d059b682d585b6000
2 円と球
主張
算数的活動(コンパスを使う)をどんどんさせながら、円や球について理解させる
単元のねらい
円や球の中心・半径・直径の意味を理解し、コンパスを使って円をかいたり、長さを写し取ったりすることができる。
学習の流れ
単元全体のプラン(全11時間)
第1時
○円の意味を理解する。
- 的当てゲームで、平等な位置を探す。
第2時
○円の中心を見つけ、よく回るこまを作る。
- 円の用語(中心・直径・半径)や性質(直径は半径の2倍、直径は一番長い直線)を知る。
第3・4時
○コンパスを使って、円を書く。
第5・6時
○コンパスを使って、模様づくりをする。
第7・8時
○コンパスを用いて、直線や折れ線の長さの比べ方を考え、長さ比べや宝探しをする。
第9・10時
○球について知り、性質を理解する。
- 球の用語(中心・直径・半径)や性質(切り口は円)を知る。
○球の直径の測り方を知る。
第11時
○評価と個別指導
第5・6時「模様づくり」の詳細
1. 本時の学習内容について知る。
コンパスで色々な模様を書こう
2. オリエンテーション
- どこからやってもよい
- 全部やらなくてもよい
- かけたら色を塗る
- できたら教師に見せて、次をやる
3. 活動する
○できない子には教師が円の中心や半径などの視点を与える。
①全ての弧
②弧の部分
③半径の異なる弧
④円の絵
⑤自由
4. 振り返りをする
- 感想だけでなく、どんなことに気をつけてかいたのかについても触れさせる。
指導した際の工夫・感想
- こまを回す作業はコンパスを回す作業につながるのでよい。
- 円の中心を見つけるのに「ろ紙」を活用するとよい。
- 模様づくりでは、まず範囲を囲んでから中心・半径を見つけてから書かせるとわかりやすいようだ。
- 北条小の平面図を使い、コンパスは線の長さの引っ越しが出来ることを抑えたほか、中心から同じ長さ(距離)は無数にあることも操作を通じて理解させた。
- 球を切った切り口を調べる学習で、オレンジを使って実際に調べた。
- コンパスを個人で用意させたところ、色々なものがあり中には扱いの難しいものもあった。一斉購入の方がよかったかもしれない。
- もようづくりは難しいが、出来た際の達成感がある。
使用した教材
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