黒板全面をホワイトボードに ~コンプリートなICT化

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

1 まずは、プロジェクターの常設を

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プロジェクターを教室に常設の状態を作ると、授業が驚くほどスムーズに進みます。子どもたちに対して具体的な提示をすることを通してわかりやすい説明が可能になるからです。
特に教科書を映し出すことができることの利点は大きいです。
電子教科書(指導者用)が津々浦々の教室に行き渡るまでに、まだどれだけの年月がかかるのか、今のところは不透明です。座して待つより、今、それほど「費用」「時間」をかけずにできる事を実践していくことが大切です。
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 プロジェクターを教室に常設する所までは、
 プロジェクターを授業で活用しよう!
に詳しく書いています。是非、ご一読ください。
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 プロジェクターを常設できたとして、次に課題になるのが、何に映し出すのかという点です。
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2 黒板全面にマグネットシートを貼る

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ホワイトボードに投影するというと、足にコマがついた可搬式のホワイトボードや巻き取り式のプロジェクター用スクリーンを、教室に持ち込むというイメージかもしれないです。
これらを持ち運んで利用するという形をとると、持ち運びすることへの不全感が高まります。
また、「セーラー どこでもシート」などで代用していたこともありましたが、これは傷みが早く、3か月ぐらいで黒ずんでふにゃふにゃになってしまいました。
そこで私は、マグネットシートホワイトボードを黒板全面に貼ってしまうと言う方法を取りました。18000mm×90mm×2枚で黒板をほぼ覆う事ができます。2万円弱で購入可能ですので、ポケットマネーでも補助できる範囲ではないでしょうか。


黒板全面を覆ってしまえば、チョークとマーカーを持ちかえる必要がなくなります。
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中途半端なこと(一部だけホワイトボードにすること)をするとどうしても利用時に不全感がぬぐえず、嫌気がさしてきます。チョークとマーカーを持ちかえるだけでも面倒なものです。できれば、黒板を全部覆ってしまいましょう。「不全感」を残さないようにして利用できる環境を作ってください。
全面マグネットシートホワイトボードにしてしまって、どこにでも教科書や写真を投影して、どこにでも字も絵も書き込みができるようにしましょう。
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全面をマグネットシートホワイトボードにしてしまうことによって、「コンプリート感」がぐっと増します。つまり、「ホワイトボードを持ち運ぶ」「画面を端に置く」「チョークと持ちかえが面倒」「画面が小さい」等の不全感や負担感がなくなります。ictが普及するには、この「コンプリート感」が大事だと思うのです。

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3 書きこめることの優位性

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ただの提示するだけではなく、映した画像に書き込むことができると授業での活用範囲がぐんと広がります。電子黒板の電子ペンに比べるとホワイトボード用マーカーは使い勝手がよく、「書く・消す」スピードも速いです。最近のホワイトボード用マーカーは、カートリッジ式になっていて便利で、色や太さも多様になっています。

少々授業が下手でも、教科書や図を提示して書き込みができるのは強みです。例えば国語「ごんぎつね」の最後の場面です。ゴン狐の倒れている挿絵の周りに「立ち上る煙=天に昇っていくゴンの魂」「わかってもらってよかった」「何故もう少し早く気付いてくれなかった」「無言・しずけさ」「兵十は大切な仲間を失った」などと、書きこんでいけば、きちんと内容が整理されます。
国語の物語教材などでは、あらかじめ子ども達には挿絵をプリントして配って絵の周りに自分の気づいたことを書かせるといいです。
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国語のノートを絵を中心にしてまとめさせる
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 漢字のフラッシュカード、地図のフラッシュカードなど、ネット上にもフラッシュカードがたくさんアップロードされているので、どんどん利用をするといいと思います。
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4 留意すべき点

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 いずれの方法を採るにしても、提示装置を授業でどのように利用するかについては別途検討する必要があると思います。プロジェクターを使って大写ししているとそのときは子ども達は分かった気分になるのですが、実際に子どもの力が伸びているか、教えた内容が定着しているかどうかについては気をつけておく必要があるでしょう。提示さえすれば子ども達が分かったと考えてしまうのは危険です。子ども達のノートとプロジェクターで映し出すことをどのようにリンクさせていくか等を工夫していく余地はあると思います。

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