~新教科「21世紀スキル科」の開発~ 研究資料 町田市立鶴川第二小学校

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目次

1 はじめに

本記事は、文部科学省の研究開発校に指定(27年度指定)されている東京都町田市立鶴川第二小学校の研究資料です。鶴川第二小学校では思考力(メタ認知力・適応的学習)を育成するための「21世紀型スキル科」を設置しています。
資料のページの後ろにある*は、理論研究部長である鈴木綾花先生(6年生担任)が研究にあたって意識されている点をコメントとして加えました。

研究概要編、授業編の記事と合わせてご覧ください。
研究概要編 
https://edupedia.jp/article/569051d1a6f0633798b6f493
授業編 
https://edupedia.jp/article/56938095a6f0633798b6f500

2 研究資料

21世紀スキル科における6年生の目標

本単元の目標


21世紀スキル科における6年生の目標
児童自身に必要な力、これから身に付けたい力を考えさせたことは大きな意味がありました。自分たちが見出した力であることと、常日頃振り返ることができるように掲示したことがメタ認知させる上で重要だと思います。低・中学年であれば、教師が示したものの中から自分たちに特に必要と思うものを考える、などの方法が考えられます。

単元構想


「児童の思い」「教師の願い」を明記した単元構想を指導案の中に入れました。
「対概念をとらえる」ということを、児童にも考えるスキルとして捉えさせるため「対を考える」と書きました。「対を考える」以外にも、「広く考える」(情報を広く集める)「自分につなげて考える」(社会参画意識を高めることにつながるように)を入れてみてはどうかと考えました。実際6年はそのように考えることで、一人一人が考えを深めることができています。

単元の概要

(1)単元名 (2)育成すべき資質・能力(スキル) (3)単元の評価規準

(4)単元全体の指導計画

「単元前」のとらえ方がきちんとなくては「スキル科」の実現は難しいと思います。単元に入る前に児童の実態をきちんととらえる、あるいは仕掛ける、ということを教師の支援として位置付けるならば、「単元前」の取り組みや様子を記述する欄を指導案に入れた方がよいと考えました。
*「スキル科」は「自分とかかわりの強いもの」(=自然、社会、自分)を題材としている以上、どのような順番であっても、最後は「自分につなげて考える」活動を入れることが、「スキル科」の大切なポイントになってくるかと思います。

指導の実際

(1)意見をもちやすくするための手立て—共通資料による題材の焦点化   (2)考えを整理しやすくするための手立て—1冊の「平和ノート」

(3)「感想」から「意見」にするための手立て—ウェビングによって少しずつ自分に引き寄せて考える

(4)考え・考え方を広げたり深めたりするための手立て— 一覧表・掲示により友達の考え・考え方を知る

(5)「想いを伝えたい!」意欲を高めるための手立て—相手意識・目的意識を確かめ、学習計画を自ら立てる

参考資料

「資質・能力を育成する教育課程の在り方に関する研究」研究報告書1~使って育てて21世紀を生き抜くための資質・能力~(国立教育政策研究所 平成 27(2015)年 3 月)

概要版PDF

全体版PDF

研究概要、授業の記事はこちら

「~新教科「21世紀スキル科」の開発~ 研究概要編 町田市立鶴川第二小学校」
https://edupedia.jp/article/569051d1a6f0633798b6f493
「~新教科「21世紀スキル科」の開発~ 授業編 町田市立鶴川第二小学校」
https://edupedia.jp/article/56938095a6f0633798b6f500

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