1 はじめに
2011年大津市で起こったいじめ事件は、まだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?大きな事件が起こるたびにメディアなどで大きく取り上げられるいじめ問題。いじめ防止が叫ばれる中、それでもなおいじめは繰り返されてしまっているのが現状です。
いじめに立ち向かうためにはどんな取り組みが有効なのか。現場で使える実践を取材しました。
なお、本企画は2016年11月20日(日)に開催された、NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)主催イベント「関西教育フォーラム2016 いじめ問題をもう一度~行政×学者×遺族で創る『新しい教育フォーラム』~」(詳細はこちら)とのコラボ企画となっております。
この特集企画は
- いじめ対策の特集記事のご紹介
- 関西教育フォーラム2016の事後報告記事
の2本立てとなっておりますので、ぜひ2つあわせてご覧ください。
2 特集記事のご紹介
「いじめ問題の解決において、いま学校で必要なことは」
奈良教育大学広報誌「ならやま」2012年秋号から、池島徳大先生がいじめ問題の解決において、いま学校で必要なことは何かということについて書かれた記事を、引用・加筆させていただいた記事です。海外と比較した日本のいじめの特徴や、その介入視点について書かれています。
池島徳大先生に聞く!シリーズ
奈良教育大学教授池島徳大先生のインタビュー記事です。専門のピア・サポートやピア・メディエーションのほか、PBIS(ポジティブな行動介入と支援)という実践に関してもお話を伺いました。
いじめ防止に役立つ対策実践特集①
①ではピア・サポートという実践の概要や諸外国での導入事例に加え、日本における適用と担任の先生に求められることについてご紹介します。
いじめ防止に役立つ対策実践特集②
②ではより具体的なピア・サポート導入法について、例や注意点も交えながら詳しくご紹介します。また、「いじめられやすさ」を持った子どもへの対応についても記していますのでご覧ください。
いじめ防止に役立つ対策実践特集③
③では「斜めの関係」にもふれつつ、異校種をまたいだ実践についてご紹介しています。また、保護者対応にもつながるデータのとり方等の事例も記載していますのでご覧ください。
「学級を元気にするポジティブな行動支援PBIS①~③」
PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports:ポジティブな行動介入と支援)に関して、理論と実践の両面からご紹介します。
- PBISはどんな考えに基づいた実践なのか
- 実際にどんな実践が行われているのか
- より効果的な実践とするには何が必要か
といった視点で、欧米の先進事例を交えつつ3本立てでご紹介していきます。
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3 関西教育フォーラム2016「いじめ問題をもう一度~行政×学者×遺族で創る『新しい教育フォーラム』~」事後報告記事
フォーラム概要
テーマ:いじめ「いじめ問題をもう一度~行政×学者×遺族で創る『新しい教育フォーラム』~」
日時:11月20日(日)13:30~16:30
場所:京都大学吉田キャンパス法経本館第7教室
登壇者:隂山英男氏、鈴木寛氏、加野芳正氏、大河内祥晴氏
主催:NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)
後援:文部科学省、京都府教育委員会、京都市教育委員会
教員だけでなく、行政や研究者、そして遺族の立場の知を持ち寄り、いじめに対する互いの取り組みをうまく作用させるための議論を通して、本当に子どもたちのためになるいじめ対策のきっかけづくりを目指したフォーラムです。
豪華登壇者による講演・パネルディスカッションにより、いじめ問題をもう一度問い直します。
①講演
加野芳正先生講演「いじめ問題を考える」
大河内祥晴さん講演「子どもたちの心の叫びや思い」
②パネルディスカッション
関西教育フォーラム2016で行われたパネルディスカッションを記事化したものです。
「行政」の立場から文部科学大臣補佐官の鈴木寛さん、「学者」の立場から香川大学教授の加野芳正さん、「遺族」の立場から1994年にいじめで息子の清輝君を亡くされた大河内祥晴さん、そして「教員」の立場から立命館小学校校長顧問の隂山英男先生をそれぞれお招きし、いじめについて熱く議論していただきました。
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