kintoneを使ったプログラミング教育~トレンドハンター~(サイボウズ株式会社)

GOOD!
517
回閲覧
17
GOOD

作成者:Tomoaki Omori (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

本記事は、2019年2月1日に神奈川県秦野市立渋沢小学校で実施された、サイボウズ株式会社のkintoneを使ったプログラミング授業、「トレンドハンター」を取材し記事化したものです。

kintoneは、サイボウズ株式会社が開発した、日々の業務課題を解決しながらも、快適なコミュニケーションを実現するクラウドサービスです。

2 トレンドハンターとは

トレンドハンターとは、チームの仲間と協力しながら、児童が学校で使っているものや持っているものを調査し、そのデータを分析して新しいトレンドを発見し、児童の新しいトレンドを発見するプログラミング教育授業です。

株式会社教育と探求社とサイボウズ株式会社が共同で開発した教材で、プログラミング教育の導入教材としてご使用頂けます。

学習目標

・プログラミングを体験しながら、論理的思考力を身に付ける

・自分の意見を人に伝え、他人の意見を受け入れる対話ができる

・調査、集計、分析の一連の流れを体験し、初めて触れる情報への理解を深める

3 授業の流れ

①データ収集

児童に「たくさんのデータから真実をつかめ!」というミッションが課され、kintoneを使いながらチームで役割分担をして文房具アイテムを調査していきます。前半に調査するグループと後半に調査するグループに分かれます。

②トレンド発見

調査を終えた児童たちは、kintoneを使ってクロス集計を行います。クロス集計とは、2つの項目に注目して分析を行うデータ分析のことです。児童たちは、様々な組み合わせを試しながら、データの偏りに注目して新しい意外な発見がないか探していきます。

③発表

最後に、グループごとに新たに見つかった児童のトレンドを発表します。

授業中は、児童にも分かるように、kintoneの使い方をスライドで示しながら丁寧に説明されていました。先生はファシリテーターとして、PCとスライドを使いながら授業を進行します。初めてでも取り組みやすいような教材設計がなされています。

4 当日の授業の様子

授業の導入部分では、なぜプログラミングがこれからの時代に求められるのかについて先生の方からお話がありました。人口減少に対する解決策として現在ロボットやAI技術が発展しており、将来はロボットやAI技術に関連する職業が増えていくため、プログラミングが重要になってくるといったお話をされました。サイボウズ株式会社の中村龍太(以下龍太さん)さんからは、「トレンドハンター」を通してチームで協力することの大切さについてお話をいただきました。

児童たちは「筆箱」「消しゴム」「ファイル」など6種類のアイテムごとにチームをつくり、クラス中のアイテムをタブレットで撮影し、kintoneの中にデータとして収集します。kintoneの使い方を丁寧に教えてもらっていたので、児童はkintoneを使いこなしていました。アプリの使い方など、児童同士で分からない部分を自然と教え合っていたのが印象的でした。データ収集後には、クロス集計を使って、クラスの文房具利用にまつわる新たなトレンドを導き出しました。トレンド調査をきっかけに、児童の中でコミュニケーションが自然に生まれていることが素敵だと思いました。

筆箱について調査したグループは、「性別」×「使用期間」で、「女子は筆箱を変えるのが早い。男子は1年以上使う人が多い」といった結論を出しました。また、ファイルについて調査したグループは、「ファイルの柄」×「満足度」で、「キャラクターと柄系のファイルの満足度が高かった」といった結論を出しました。プレゼンテーションも児童がkintoneで作成し、クラスの前で堂々と発表していました。

児童・先生の声

児童からは、「クラスのみんながどんなものを使っていて、どのくらい使っているかが分かった。チームで調べたり調べたことをまとめるのが楽しかった」「将来プログラミングの仕事が多くなっていくことが分かった。この授業でもっといろんなものを分析したいと思った」「この授業で、人と人とのコミュニケーションや協力の大切さが改めて分かった気がします」などの感想がありました。

先生からは、「実際の企業で使えるシステムが使えるので、これから社会に出る子どもたちにとってとてもよい経験になった」といった声がありました。

5 サポートしたIT企業のサイボウズ株式会社へのインタビュー

サポートをしたサイボウズ株式会社の龍太さんからは、「『トレンドハンター』でのプログラミング教育は、クロス集計をするための命令を理解し、縦横の軸に期待する分析ができるように、調査した項目をプログラミングをしながら論理的思考力を養うこと」と言われ、龍太さんが授業を見た感想は、「児童たちは、先生からクロス集計の命令を習い、様々な調査した項目の中から、傾向が出そうな縦横軸の仮説のもとに命令と項目を選び、クロス集計表を的確に、時には試行錯誤しながら、いくつものクロス集計表をプログラミングをしていました」とおっしゃっていました。

6 教育と探求社様よりご案内

授業概要  

プログラミング教育の本来の目的は、コードの書き方を学ぶことではなく、論理的思考力・問 題解決能力・創造性を育むツールとしてITを活用することです。トレンドハンターでは、児童たちがチームに分かれて友達が持っているもの・使っているものの情報をサイボウズ株式会社のアプリ「kintone」を使って収集しながら、データがたまることのおもしろさ、共有することの楽しさを体験する探究型プログラムです。2020年度からのプログラミング教育必修化に向けて、まずはデバイスに触れる、プログラミングによって可能となる分析の面白さを知るといった、初めてのプログラミングに触れるきっかけとして導入いただけます。

7 実施概要

授業実施回数:全3コマ(45分×3回)

授業対象校:主に首都圏の小学校、対象は小学4~6年生

実施に必要なIT機器:

PC(インターネットに接続されているもの、事前準備のみ必要なため、実施教室には不要)

パワーポイント投影用PC(インターネット接続は不要)

接続されたプロジェクター(パワーポイントを使いながら授業を進めていただきます)

タブレット(インターネットに接続されているもの)1チーム(4名程度)に1台

実施に関するお問い合わせ​  

株式会社 教育と探求社

電話:03-6674-1234 MAIL:hara@eduq.jp(担当:原)

8 編集後記

2020年のプログラミング教育必修化に向けて、本教材は非常に導入しやすく、子どもたちが主体的に取り組みやすいプログラムになっていると感じました。ご興味持たれた先生方はぜひお問い合わせください。(取材・編集:EDUPEDIA編集部 大森友暁・椎名愛)

コメント

コメントはまだありません

    より良い実践のためには、あなたの励ましや建設的な対案が欠かせません。
    ログインして、ぜひコメント欄をご活用ください。