約数に慣れさせるプリント
「約数一覧表プリント」は、1~100の整数について、その約数を求める練習ができます。約数に慣れさせることを目的に作成しました。
高学年児童の多くがつまずく単元として、「異分母の足し算・引き算」と、「最小公倍数・最大公約数」が挙げられます。これらの単元のレディネスおよび定着にも、本プリントがたいへん有効です。
また、素数についてもしっかり頭に入れておくと約数の理解につながりますので、
★100までの素数
も、ご参照ください。
九九表にない数が子どもは苦手
九九表に登場しない数が子どもたちは大の苦手です。
たとえば「75」。
約数が多く含まれ、問題に登場する機会も多い数です。ところが、75は九九には登場しませんから、子どもたちはその約数は何か、良く知りません。
たとえば、計算の答えが 15/75 になったとします。本来ならば、15/75 は、約分をしなければならない数です。ところが、ある子は割り切れない数だと判断し、それ以上の計算を止めてしまいます。
またある子は、まず5で割って 5/25 とします。次いで 1/5 と求めます。勘が良い子は、75は15で割り切れると判断します。しかし商が分かりませんから、筆算をします。仮商を立てて、延々と筆算で計算し始めるのです。
こうした時間ロス等が、もったいないと思います。私たち大人は、 15/75 という分数を見たとき、約分をすれば、それは 1/5 であると、パッと見て分かるでしょう。しかしそれは、経験によるものです。「15×5=75」、「75÷15=5」と、私たちは覚えています。
ところが、慣れていない子には、分からないのです。九九に登場しない数が特にそうです。
(39、52、60、75 など)
九九にない数について、慣れていないのであれば、九九のように慣れさせれば良いのではないでしょうか。
頻出する数と素数が一目瞭然
多くの約数を含み、計算問題に頻出する数。
整数とその約数を覚えてしまえば、計算の時間を大幅に短縮することが可能です。
一方で割り切れない数、素数。
その整数が素数だと覚えてしまえば、できない約分に時間を浪費する必要がありません。
「約数一覧表プリント」を練習することで、これらの判断・使い分けに慣れることができます。
約数一覧表プリントの使い方
PDFファイルを「文字写真モード」で印刷しましょう。
B4やA3など、大きな用紙がオススメです。
スラスラできれば、最難関単元は安泰
まずは先生ご自身がやってみてください。
「難しい」「時間がかかる」と感じるならば、子どもたちもきっと、普段の授業で同じように思っていたはずです。
子どもがスラスラと解けるようになると、授業にもゆとりが生まれるでしょう。
コメント