1 おばあさんの看病に注目して
おじいさんが病気になり、寝込んでしまう画面の学習をした。
“その日からおじいさんは、ごはんも食べずに、ふとんにもぐりこみ、とうとう病気になってしまいました。~村の人たちもみんな心配しました。”までを読もう。
何回か読んだところでおばさんの行動について考えた。
‘おばあさんはおじいさんを看病しましたね。おばあさんのしたことはいくつかありますか。
全員がすぐに〈二つ〉と答えた。
・お医者を呼ぶやら、薬を飲ませるやら。
そこでもう一歩突っ込んで考えさせた。
‘おばさんのしたことは本当に二つだけですか。おばあさんのしたことはもっとあります。今読んだ文をよく見てごらん。
- お医者をよぶやら、薬を飲ませるやら。
子どもたちはよく訳が分からず「えー?」という顔で黒板を見つめている。「黒板に答えが書いてあるよ」と声をかけると
・“やら”があやしい。
“やら”というのはお医者を呼ぶだけ、薬を飲ませるだけではありません。おばさんはおじいさんにお医者をよんだだけ薬を飲ませただけではありませんよね。みんなが病気になったときに、家の人はどんなことをしてくれますか。
こう問うと文中にはないいろいろな“やら”が現れてきた。
・ご飯を用意してくれる。
- 熱を測ってくれる。
- 氷を当ててくれる。
- 声をかけてくれる。
- 冷たいものやフルーツをくれる。
‘今、私たちが使っている言葉で、これらの言葉をつなげるのは何という言葉ですか。
- “たり”ご飯を用意したり、声をかけたり、熱を測ったり…
このように、おばあさんはおじいさんのためにいろいろなことをしたことを確かめた。
2 トルトリの見舞いでおじいさんが変化したことについて
次はトルトリがやって来ておじいさんを励ます場面である。
“そんなある日のこと、水車屋のトルトリが見まいに来まし。~そして、ふとんからはね起きると、三年とうげに行き、わざとひっくり返り、転びました。”までを読もう。
この場面を何度か本読みをしたあとで劇をした。ここではおじいさん役、トルトリ役、ナレーターの3人1組で本読みをした。
この場面で動作を表す言葉でポイントになる言葉は
- ふとんから顔を出しました
- ばかな
- うなずきました
- はね起きると
やはりこの物語の主人公はおじいさんであることがよくわかる。おじいさんの動くところがとても多く、その姿が滑稽なのだ。大きくうなずき、ふとんから跳ね起き、ころころと床の上を転がり回っていた。
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