バスケットボールをパスケットボールにしてパスワークを上達させる

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1 まず、パスの練習から

一般的に、球技をすると上手な子供を中心にゲームが進みがちになります。苦手な子供が消極的になり、10分間のゲームの中でボールに触ることがなかった・・・などという結果になってしまっていることはありませんか?
ひどいときには上手な子供が苦手な子供を邪魔者扱いし、失敗に罵声を浴びせるような状態になってきます。
バスケットボールであれば、上手な子供が一人でドリブルをし、一人でシュートをし、一人でリバウンドをし・・・と言うような状態です。
いくら教師が口で「パスを回せ」「ゲームに参加しろ」と言ってみても、できないものは、できません。そこで・・・まずは「スモールステップ」を取り入れて練習です

いきなりゲームをやらせると、上手な子供はゲームの中で力をつけてさらに上手になりますし、下手な子供は下手なままで、劣等感を募らせてしまいがちです。まず、パスの練習をしっかりさせましょう。

「私は(パスの)練習をさせている」と主張される教師は多いですが、「私は(パスが)できるようになるまで練習をさせている」と言える教師はあまりいないような・・・

2 相手が受けやすいパスを出す

「パスを出す側は、必ず相手に合わせて、相手が受けやすいパスを出す。」

ということを確認しておきましょう。上手な子供は難しくて強いパスやロングパスを出したがります。

「パスが取れなかったときは、受ける側の責任ではなく、パスを出した側の責任です。」

と全員に言っておけば、パスを出した側がエラそうに受け損ねを非難することが減ってきます。

3 動きながらボールをキャッチできる

動きながらボールをキャッチできるように、練習させましょう。止まってボールをもらっていてはカットをされやすく、パスアンドラン(ワンツー攻撃)にもつながりません。詳しくはこのサイトで「サッカー」や「バスケットボール」をキーワードに検索をしてみて下さい。また、下記の記事は特に参考になると思いますので、ご参照ください。

基本的な動き(サッカー・バスケ)

「サッカー(バスケットボール)」スローインマンを置く

4 バスケットはまずパスが大事であることを周知徹底する。

ドリブルよりもパスの方が速いことを理解させる。実際にデモをさせてみましょう。センターサークルからゴール下まで、1人でドリブルをさせるのと、センターサークルの人からゴール下の人へ、1人が中継してパスで進むのでは、絶対にパスの方が速いです。
パスをもらったらすぐにパスを出します。長持ちしない。できればもしボールが回ってきたら次は誰にパスをしたらいいか、もらう前に考えておく。
パスアンドラン。パスをしたらすぐに次の場所に走れ、を、理解させる。これが発展すると、ワンツーになります。パスを出す、走る、パスをもらう、を、理解させる。

5 パスケットボール

パス練習とパスの重要性が理解させられたところで、パスケットボールの試合に、進みます。「パスケットボール」は、ドリブル禁止のバスケットボールです。バウンドするパスやドリブルをしたら、反則で、そこからスローインです。つまり、ボールが地面に落ちたら、落とす直前に触っていた人の場所からコート外に出て、スローインをします。他のルールはバスケットボールに準ずるで、良いと思います。

ドリブル禁止をするだけのことで、パス回しがググンと上手になります。チームワークもがっしりしてきます。パスを受けるためにはマークをはずし、サイドに開く事やバックパスを使う事を覚えるので、ボールにふらふらと寄っていって、団子状態になることがなくなります。クラス対抗で試合をしたら、スタンドプレーのドリブルがまかり通っているようなクラスにはまず負けません。予定しているゲームの半分以上を「パスケット」にしてもいいのではないでしょうか。

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