自分の立場をはっきりさせて発言

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二項対立で話を進めるのではなく

道徳の時間、子どもたちに自分の立場をはっきりさせて話をさせると授業が活性化されます。ディベートを取り入れるのも一つの方法かもしれないですが、二項対立で話を進めるのではなく、もう少し中間層の意見を取り込めるようにします。

例えば、学習指導要領で

「生活習慣の大切さを知り,自分の生活を見直し,節度を守り節制に心掛ける。」 (これは高学年。中学年、低学年にも類似の内容がある。)

という道徳の内容があります。

こんな内容を扱うとき、「テレビゲームは良いか悪いか」といったテーマで話し合うとします。

「良いか悪いか」だけで話し合おうとすると、ディベートのようになってしまいます。ディベートもひとつの議論の方法だと思いますが、下手をすると強硬に意見へこだわる子供が出てきて意識が「勝ち負け」の方へ行きすぎることがあります。

そこで端から端まで、黒板に横長の線を一本ひきます。

左端に、「悪い」右端に「良い」と書くと、中間点は「どちらとも言えない」になります。

これに、子供たちを前に出させて、自分の思う所にネームカード(マグネットシートで作っておくと便利)を貼らせます。ちょうど真ん中に貼る子供が出てきたり、右端から10cmぐらい左に貼る子供が出てきたりします。

黒板というみんなから見える場所でみんなの意見が可視化されることによって、教室内にいつもとは違った雰囲気が生まれます。

右端(良い)に貼った人の理由を一通り聞いてから、

「どうして●●さんは右端ではなく、少しずらして10cm左にしたの?」

と、聞いてあげると、

「ゲームをした後少し、空しい気持ちになることがあるんだけど…・」

などという意見を引き出すことができるかもしれません。

小学校高学年・中学生であれば、縦にも線を引いて、XY座標(マトリックスの4象限)を作ってもいいかもしれません。X方向を「良い・悪い」Y方向を「とても良くゲームをするする・全くしない」にするのも面白いかもしれません。

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