瞑想読み 子どもに読む力をつける業 [第8時]

1 <~最終時・評価の時間~ 論文テスト>

最終時、やはり子どもたちがどれほどの成長をみせたのか、教師としては知りたいところなのではないだろうか?ここでは、定期テストとは違った評価方法を紹介する。

1. 論文テストの意義 

  1. 文字力・漢字力・文章力が分かる。
  2. 学習成果の評価ができる。
  3. その子の変容が分かる。
  4. その子の持っている深層意識が分かる。
  5. 時間制限・文字制限による感想の結晶化現象が起きる。 

2. 論文テストを行うにあたっての指示 

  1. 「今日は、今までみんながやったことがないテストをやります。論文テストというテストです。」
  2. 「論文テストは教科書をみてやっても構いません。ノートも初めの感想のプリントを見て構いません。」
  3. 「この紙に答えを書いてくださいね。」400字詰原稿用紙を配る。(1年生は196字詰)
  4. 「1行目はあけておいて、2行目の真中あたりに何年何組、氏名を書いてください。」
  5. 「3行目から一マス空けて、書き始めます。問題は1つ。『○○を読んで感想を書きなさい』です。今まで、ずーっと○○について勉強してきました。いい意見もたくさんでました。それらを参考にして、初めの感想と同じように書いてみましょう。」
  6. 「論文テストで守ることは4つ。1つは字を丁寧にかくこと。2つめは知っている漢字はちゃんとつかうこと。3つめは、先生がはじめっと言ったら、3行目から1マス空けて書き始めてください。時間がきて先生がやめっと言ったら、途中でもやめて、一番後ろの人に集めてもらいますよ。」
  7. 「4つめは一番難しいですよ。(原稿用紙を提示しながら)一番最後のマスでピタッと終わるように書いてください。(すると必ずエーッという声があがる)今日ははじめてなので、オマケしてあげましょう。ちょっと余る・はみ出すはオマケしてあげます。」
  8. 「1行目に上から2マス空けて、題名を書きます。ふつうは『○○を読んで』ですが、なるべく自分でいい題名を考えましょう。」
  9. 「なにか質問があればしてくださいね。では、はじめ。」

子どもたちの心になにか変化はみられたのではないでしょうか…?

2 編集後記

全8コマにわたる授業実践案、いかがでしたでしょうか。今回紹介させていただいた『~瞑想読み~子どもに読む力をつける業』はどの学年・どの先生でも実践が可能であるということで、青木先生の数ある実践のなかから、いち早くとり上げさせていただきました。

子どもたちの反応や授業コマ数の制約などから、必ずしも、青木先生と同じような授業がすべて再現できるとは限りませんが、一部分だけを授業のネタとしてとりあげるだけでも十分有益なものとなるのではないでしょうか。また、話し言葉までも載せた部分がありましたが、これは大ベテランである青木先生の授業を少しでも身近なものとして参考にできるように努めた結果であります。ぜひ、みなさまのクラスでも試してみてはいかがでしょうか。

3 講師プロフィール

1928年、神奈川県生まれ。横浜国立大学教育人間科学部非常勤講師。

神奈川県茅ケ崎市元教育委員長。退職後の今も、茅ケ崎市内の小学校で「授業行脚」と称し、ボランティアで授業を行っている。

参考文献 青木照明:「言霊が実現する瞑想読み」(2011年:文芸社)

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